今回の取材で訪れた「あすと長町」は近代的な街並みが広がり、開放的な空気が存分に感じられる都市空間となっており、来るたびにその変化の大きさに驚かされます。「あすと長町」は約82.0haという広大な都市空間の整備が進められてきた新しい街であり、この10年ほどの間に大型病院などの公共的な施設の整備や移転がほぼ完了。著名な商業施設なども続々と進出し、JR長町駅と仙台市地下鉄南北線長町駅からほど近い場所にイベント広場や大型公園なども整備され、街の完成も間近と思われます。そうした空間の中に真新しいマンションが立ち並び、街を行き交う方々や活動している方々からは、新しい都市空間での暮らし方を楽しむ様子が伝わってきます。
あすと長町エリアは伊達政宗公時代には既に交通の要衝として宿駅が設けられており、明治時代以降になると鉄道駅が開設され、昭和には貨車の仕分けを行う貨物ヤードとして東北一の規模(※1)となったようです。その後はトラックの普及で陸上輸送が大きく変化したことによって、全国的に旧国鉄の貨物ヤードの移転が進められ、長町においてもその跡地の活用を模索する動きに至ったことが、現在の「あすと長町」の誕生に繋がっています。また仙台空港と仙台駅をはじめとする仙台市内中心部との間に位置しており、あすと長町にアクセスできる場所にJR長町駅と仙台市地下鉄南北線長町駅・長町一丁目駅があることも大きな交通利便性をもたらしています。
「あすと長町」は大規模な街区（2ha＝6,000坪）で構成されるスケールメリットを生かした土地利用が可能で、各種公共施設についてはJR長町駅・太子堂駅、鉄道高架、あすと長町大通線、中央公園、杜の広場等が配置されている点などが開発の特徴となっています。道路が整備されたことに加えて幹線鉄道を高架化したことにより、長町駅東西の交通分断が改善され、往来がとてもしやすい街に。歩行者と自転車の動線の分離や電線の地中化なども行われ、暮らしやすく、景観的にも良好な街並みが形成されています。
そうした経緯を経て誕生した都市空間であることが、今出来上がりつつある街を見渡すと、いくつかの大きな魅力となって表れているように思います。そのひとつは、仙台市立病院などの施設が移転したことにより、広範囲から人が集まる重要な要素になっていることです。また、IKEA仙台などの多様な著名商業施設や大型商業施設が進出し、エリア内で買い回りが楽しめることも大きな魅力となっているように思います。更には、JR長町駅北側の「杜の広場」や、ライブハウスなどのイベント施設ができたことにより、文化的な催し物が多く開催され、行ってみたい楽しい街になっています。
こうした街の発展とともに、公共交通機関の利用者数も大幅に増加しています。JR長町駅の1日当たり乗車人員数は、2012年度の7006人からコロナ禍前の2019年には9775人に増加。仙台市地下鉄南北線でも、長町駅では2012年度の6188人から2019年度に8764人へ、長町一丁目駅では2012年度の2804人から2019年度には4204人に増加しており、着実に人が集まる街になっていることが分かります(※2)。
新しく利便性の高い街としての評価が高まるにつれて、持ち家購入希望先としての需要や、仙台へ転勤で転入する方からの賃貸住宅需要が高まっているという声も、不動産事業者などから多く聞かれるようになっています。
仙台市の都市づくりでは、「仙台市都市計画マスタープラン」が策定されており、計画期間を2030(令和12)年度までとする新たな「仙台市都市計画マスタープラン地域別構想 都心地区・泉中央地区・長町地区」では、長町地区は「長町駅や長町南駅を中心に、商業施設やスポーツ施設、中高層マンションなどの集合住宅の建設が進み、新しい賑わいを創出」として、これに沿った開発が進められています。
その基本には、地下鉄南北線と東西線の沿線を都市軸と位置づけ、それぞれの地域特性を活かした機能集約型市街地を形成しようという構想があり、仙台駅を中心とした中心市街地を「都心」、泉中央地区と長町地区を「広域拠点」として、利便性が高いこれらの地区に都市機能を集約することにより、継続的な発展を支える活力と魅力あふれる都市の実現を目指しているとのことです。
不動産アナリスト。(株)リクルート東北支社及び首都圏の住宅情報部門等で27年間勤務後2012年に事務所設立。宮城県内の不動産市場動向分析、事業者向け講演や執筆等も多数。
長町地区は仙台都市圏南部の中心として、古くからの既存市街地と、新しい都市機能が集積する「あすと長町」地区の連携のもと、魅力的で賑わいのある街づくりを目指しているところですが、あすと長町地区においては、充実した交通結節機能と都市基盤の特性を生かし、商業・業務・住宅が複合する街並みを誘導していることが、今の街づくりにつながっていると言えるでしょう。
また、基本方針に沿って、無電柱化が進められていることに加え、地区計画ガイド（あすと長町中央地区）が定められ、例えば、45ｍの高さ制限エリアや、生け垣の義務化などによって住環境を良好に保ち、景観面などでの将来性にも配慮された街づくりが進められている点も、将来に亘っての良好な住環境の維持向上につながるものと思われます（仙台市HP「地区計画ガイド80」参照）。
本物件の建物としての魅力は、外観面では、反射ガラスバルコニーを採用したシンボリックな20階建てタワーマンション、ロケーションを生かすという点では、あすと長町中央公園及びその先の海を望む方向への眺望が開けるような設計なども、住んでからの快適性実現の点で、大変重要になると思われます。
また、ヨークタウンあすと長町に隣接しており、買い物したカートをそのままマンションに運び入れることができることも、嬉しい魅力の一つとなりそうです。
建築物としては、免震構造の採用、そして、長期優良住宅物件である点は、購入時などの税制面等のメリットに加えて、住まいの資産性という点で重視したい事項と思われます。
長期優良住宅の認定を受けるには、構造躯体等の劣化対策、耐震性、省エネルギー対策、維持管理に関する対策など何点かにおいて、定められた基準以上になる措置を講じ、所管行政庁に申請する必要があり、初期の建築コストに加えて、申請や点検などの手間といった負荷もかかることが想定されます。
しかしながら、認定されることにより税制面等での優遇やメリットも少なくないと思われます。そして、何よりも、その住まいに長く住む方にとっては、劣化対策や耐震性などの各種の基準をクリアした住まい、省エネ性に優れた環境にもやさしい住まいは、安心につながる大きな魅力となるでしょう。
※1／仙台市HP「仙台市あすと長町土地区画整理事業 事業誌」より
※2／仙台市交通局HPおよびJR東日本HPの各駅の乗車人員データより
※掲載の現地周辺の航空写真は2022年10月に撮影したものにCG加工処理を施しており、実際とは多少異なります。光は物件の位置を示したものであり、規模、高さを表現したものではありません。
※掲載の外観完成予想CGは計画段階の図面を基に描いた外観完成予想CGと周辺の環境写真を合成・CG加工したもので実際とは多少異なります。また、今後変更になる場合があります。なお、外観の細部・設備機器・配管類等は一部省略または簡略化しております。植栽につきましては特定の季節の状況を表現したものではなく、竣工時には完成予想CG程度には成長しておりません。敷地周辺の電柱・標識・架線・ガードレール等は一部省略または簡略化しております。タイルや各種部材につきましては、実物と質感・色等の見え方が異なる場合があります。
※掲載の眺望写真は現地20階相当の高さから撮影（2022年10月撮影）したものに、CG加工を施したもので、実際の見え方とは多少異なります。また、眺望は住戸により見え方が異なります。周辺の環境は変わる可能性があり、眺望は将来にわたって保証されるものではありません。
※KHB東日本放送ぐりりスポーツパーク／約820m ※杜の広場公園／約880m
【この物件広告についての注釈】
※価格は物件の代金総額を表示しています。消費税が課税される場合は税込み価格を表示しており、10000円未満を切り上げている場合があります。
※住戸別の価格（帯）表記については、そのタイプに含まれるすべての住戸の情報を掲載していない場合があります。住戸タイプと各住戸の価格帯表記について、単位（1000万円・100万円・10万円）が異なる場合があります。
※「モデルルーム」とは、間取りや仕様・設備などを知ることができる施設全般を指し、それらの一部のみ展示している「サンプルルーム」や「ギャラリー」、「インフォメーションセンター」なども含みます。
※完成予想図はいずれも外構、植栽、外観等実際のものとは多少異なることがあります。
※ＣＧ合成の画像の場合、実際とは多少異なる場合があります。
※完成後１年以上を経過した未入居物件が掲載される場合があります。ご了承ください。
あすとレジデンシャル ザ・タワー
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