パークホームズ仙台中央 （取材レポート）

次に、居住地・居住形態そして住居目的のデータからも当プロジェクトならではの特徴が見えてくる。居住地の多くが仙台市及び近郊なのは当然なのだが、県内の他地域もかなり多く、極めつけは東北以外が10％を超え県外と合わせると20%近くを占めていること。定性的には県外居住者でも何らかの地縁や血縁がある方がいるとのことだが、それでもこの割合はかなり多いように思う。東北の中核都市・仙台駅徒歩5分のタワーレジデンスというインパクトはそれほどに大きく、市内・県内のみならず多方面から多くの注目を集めていることの裏付けと言ってもよさそうだ。
また居住形態でも“持ち家”がマンション・一戸建て合わせて約２／３に達している。当プロジェクトのような立地条件の良い新築マンションなら買い換えたいというニーズも少なからずあってのこととは思うが、一般的なマンションでは一次取得者が多くを占めるというのが通例なので、この“持ち家”比率の高さは驚きだ。さらに住居目的では自己居住が最も多いものの60%強に留まり、セカンド・親族居住等を目的としている方が１／３もいる。この二つのデータから読み取れることは、様々な目的での“買い増し”の方が相当数いるということにほかならない。“買い増し”には、例えば「子どもが進学・就職・結婚などで世帯から独立するので」といったケースもあるだろう。これは、先述した契約者の年齢層が比較的高いという印象とも符合する。セカンド目的での“買い増し”は、やはり県外居住者が少なくないことと関連性がありそうだ。要するに「立地条件や商品性に関して大いに評価しており、様々な利用価値があるのでこのマンションなら買い増したい」という方が少なくないということではないか。

魅力のポイントとして2番目に評価されているのが「新幹線へのダイレクトアクセス」だ。新幹線に乗るには通常は在来線なり何なりで乗り換えて行くのが一般的。それが実質的に“仙台駅前”とも言える住まいならば「ダイレクトアクセス」になるというわけだ。契約者には「仕事の都合で出張が多い」方や、「家族や個人の旅行が趣味」あるいは「遠方に暮らす親族や友人との行き来がしやすい」などの理由で、このポイントを挙げた方が多いようだ。公私を問わずアクティブなライフスタイルを実現するには、新幹線に代表される高速交通の重要度も高いということなのだろう。さらに言えば、昨今のグローバル化の流れからも「新幹線」は大きなアドバンテージとなる。アカデミックな街として海外からの知名度も高い仙台が、遠からず海外を含めた各地から耳目を集める存在になるかもしれない。ならば誰からもわかりやすい「新幹線へのダイレクトアクセス」は、魅力を伝える非常に強力なフレーズとなり得るだろう。
住まいとしての価値は自ら居住しているときの快適性・利便性が求められることはもちろんだが、将来的に他者に売る・貸す、あるいは子ども等に譲ることを考えれば、一般的な価値観としてのニーズに合致していることが大切である。つまりより多くの人にとって魅力があると思える住まいであることが必要だということ。自らが暮らす・利用する目的で購入する際であっても、ひとつ引いて客観的な視点でも検討するという姿勢が求められる。この点において当プロジェクトは駅に近いタワーレジデンスであることで相当多くの需要を惹きつける可能性は高いが、新幹線という要素が加わることで上述のようなライフスタイルの方はもちろん全国各地さらには海外からのニーズにも合致する可能性があるのは心強い限りだ。