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友人間で小さく開く、自宅ネイルサロン

開いたスペースとオーナー

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友人間で小さく開く、自宅ネイルサロン

「小さいころからネイルが好きで、就職のときもネイリストとして働きたいという希望を持っていました。でも、どこかのお店に入って、誰かの下で働くのは私の性格的に向いていないと思っていたんです。ネイル業界は女の世界だからいろいろありそうですしね(笑)。だったら家でやれば変なストレスもなく、自分のペースでできるんじゃないかと」

そう話すのはネイリストのKさん。一般的には、数年間のサロン勤務などを経て開業に至るケースが多い。だがKさんの場合、友人の母親が営むネイルサロンでの短期アルバイトのみで、多くのネイリストが歩むステップを省略して独立。家族と暮らすマンションのリビングに施術スペースを設け、最初は友人相手に小さくスタートを切った。

「今でも基本は友人や、友人の紹介があった方に限定させていただいています。チラシを配布したりして、積極的に集客するようなことはしていません。やはり自宅なので、あまり不特定多数に広げるのは不安がありますよね」

それでも、口コミでじわじわ広がり、今では30名程度の「顧客」がいるという。多いときでは月の利用者は50人を超え、売上が30万円に達することも。収入的にもそれなりに恵まれた状況にあるといえそうだが、Kさん自身にバリバリ稼ごうという気負いは感じられない。それよりも、好きな仕事を無理なく続けるために選んだ自由な働き方を優先したいと考えている。

「施術中はずっと集中しっぱなしなので、予約が多い日は疲れがたまってしまうこともあります。でも、自宅なら空き時間に仮眠をとることもできますし、予約がなければ好きな時間に外出もできます。長く続けるためにも、あまり無理はしないように心がけています」

Kさんがネイルの仕事を続ける理由は極めてシンプルで「ただ、楽しいから」。そんな純粋な思いを保ち続けるには、適度に肩の力を抜いた現在のスタンスが最も適しているのかもしれない。

  • 家族のリビングを開放
    ネイルサロンスペースに
    両親の理解もあり、もともとは家族のリビングだった空間をネイルサロンとして開放した。「こういう場所なので、友達の家みたいな感覚でお客さんにもリラックスしてもらえるんじゃないかと思います」とKさん。
    家族のリビングを開放ネイルサロンスペースに
  • 最低限の設備だけで小さくスタート
    最低限の設備だけで
    小さくスタート
    スタート時にそろえたのはネイルを乾かすライトや施術台など最低限の設備のみ。お客さんが増えるにつれ、少しずつ買い足していったという。最初から設備にこだわりすぎず、小さく始めることも失敗しないためのポイント。
  • スキルを磨きデザインの
    引き出しを増やしたい
    ネイルのデザインを考えるのが何よりも楽しいというKさん。なお、爪の形によって、削り方や施術のアプローチはまるで異なる。そのため「いろんなお客さんの爪を見て、スキルアップしていきたい」という。
    スキルを磨きデザインの引き出しを増やしたい
  • サロンでバイトしつつスクールに通って資格を取得
    サロンでバイトしつつ
    スクールに通って資格を取得
    高校卒業後は美容専門学校に進んだが、美容師にはならず、ネイリストの道を志す。友人の母親が営むネイルサロンでアルバイトしながらスクールに通い、資格を取得。ほどなくして、自宅で独立を果たした。
  • こちらはフットネイル用の施術台。手と足セットの場合、施術時間は2時間前後

    こちらはフットネイル用の施術台。手と足セットの場合、施術時間は2時間前後

  • マニキュアやジェルひと瓶の値段は2000円~3000円程度。意外と馬鹿にならない。自宅サロンなので、こうしたコスト管理も自分で行う

    マニキュアやジェルひと瓶の値段は2000円~3000円程度。意外と馬鹿にならない。自宅サロンなので、こうしたコスト管理も自分で行う

  • ちなみに5匹の猫と1匹の犬を飼っている。動物が苦手なお客さんの場合、施術スペースからはご退場いただくという

    ちなみに5匹の猫と1匹の犬を飼っている。動物が苦手なお客さんの場合、施術スペースからはご退場いただくという

  • 「人のために何かをするのが好き」というKさん。ネイリストという仕事にも、心からやりがいを感じているようだ

    「人のために何かをするのが好き」というKさん。ネイリストという仕事にも、心からやりがいを感じているようだ

かかった費用は?

施術台やライト、ネイルアート用のジェルやパーツなど、初期費用として30万円程度

アドバイスとこれからの展望

自宅でネイルサロンをやる場合、最低限の設備があればスタートできます。ただ、施術台と椅子は最初からある程度ちゃんとしたものを買ったほうがいいと思います。有り合わせのものを使うとお客さんが疲れてしまうし、長時間の施術で自分も腰を痛めてしまうので。
将来的には漠然とですが、海外でネイルサロンができたらいいなと思っています。この場所でしっかり経験を積んで、30歳くらいまでに開けるといいですね。

間取りとDATA

間取り1

空いてるスペース

施主名 Kさん
構想期間 1年
開いているスペースの% 約20%
住所 東京都世田谷区
ホームページ http://ameblo.jp/snail829/
建物形態 マンション
取材協力 黒崎えり子ネイルビューティカレッジ

取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/藤本和成 間取図イラスト/tokico

情報掲載日/2013年11月27日

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メディア掲載履歴

2013年11月28日
TBS「Nスタ」で紹介されました。
2013年10月19日
「“自宅で自分らしく働く”ワーキングスタイル&マネー術」公開セミナーを開催しました。

一覧はこちら

更新情報

2016年6月15日
【実例追加】 近隣住民も集う マンションの日曜喫茶
2016年5月25日
【実例追加】 おうちでコンサート!室内楽を気軽に楽しむ
2016年4月28日
【実例追加】 住人、地域をつなぐマンション内の名物マルシェ
  • 住活マニュアル 賃貸部屋探し編
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