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ギターの音色が心地よく響く「ガレージカフェ」

開いたスペースとオーナー

オーナーアイコン
ギターの音色が心地よく響く「ガレージカフェ」

JR巣鴨駅から山手線沿いを歩き、路地を少し入った住宅街。広い敷地に建てられたマンションの一角に、白い壁と淡いブルーの扉が目を引く小さなカフェがある。2012年の9月にオープンしたばかりの「ギャラリーアシエット」は、マンションのガレージだったスペースを利用して建てられた。オーナーは同じマンションの経営も担う久留千春さんだ。
「もともとここの近くの千石という場所で3年ほどカフェをやっていたんですが、父親が亡くなってマンションの賃貸経営を引き継ぐことになり、それならお店も同じマンションの中に移転してしまおうと。ちょうど長く使われていなかった駐車場があったので、ここを改造することにしたんです」。
床には駐車スペースを示す黄色い線をそのまま残すなど、一部にはガレージの面影を残した。遊びゴコロと心地よさが共存するこだわりの空間を、ゆっくり時間をかけてつくっていった。
「あまりお金をかけたくなかったので、デザイナーさんや大工さんには『出来上がるのはいつでもいいので、ヒマなときに作業してください』ってお願いしました。そのぶん工期は長くかかりましたけど、工賃はおさえられました。」
開店後もそのスタンスは変わらず、いたってマイペースな営業方針。近所のお客さんや友人にランチやケーキを提供しつつ、陶芸教室や絵画教室などを開くこともある。このカフェは久留さんにとって「のんびりとやりたいことを楽しむ」場所のようだ。

  • 密に交流し、
    時にはワガママな要望も
    こだわりのブルーの扉は、ペンキ屋さんとその場で調色しながら色を決めた。自宅併用ということもあって、毎日差し入れに行くなど密なコミュニケーションを取っていたからこそ、こうしたワガママにも応えてくれたとか。
    密に交流し、時にはワガママな要望も
  • 80歳のおばあちゃんも常連
    80歳のおばあちゃんも
    常連
    築20年のマンションにひと際目を引く真っ白な外観。キュートなお店の誕生にご近所の方々も喜んでくれたという。「お年寄りの街」巣鴨らしく、今では80歳のおばあちゃんも常連に。
  • 家具やインテリアは
    前店舗から流用
    家具やインテリアなどは千石の店で使っていたものをそのまま活用。改修費用以外はほとんどお金をかけていない。床にはガレージの名残を感じさせる黄色いラインが。
    家具やインテリアは前店舗から流用
  • 「三足のわらじ」を履くハードな日々
    「三足のわらじ」を履く
    ハードな日々
    カフェオーナーでマンションの経営・管理も担う久留さん。2児のママでもあり、かなりハードな毎日だが、充実した生活に満足しているという。放課後になると子どもが店におやつを食べに来るとか。
  • 目線より少し上の高さに設けられた小窓に小物を配置。外から眺めると、ちょっとしたギャラリーのよう。

    目線より少し上の高さに設けられた小窓に小物を配置。外から眺めると、ちょっとしたギャラリーのよう。

  • 店内では友人の益子焼作家による作品を展示販売。月に1回、陶芸教室も開催している。

    店内では友人の益子焼作家による作品を展示販売。
    月に1回、陶芸教室も開催している。

  • ギターは久留さんの趣味。プロの歌手を招いてギター教室を開催したり、ライブを行うことも。

    ギターは久留さんの趣味。
    プロの歌手を招いてギター教室を開催したり、ライブを行うことも。

  • 店の奥には小さなテラスも設けた。夏はここでバーベキューをやるのが楽しみだという。

    店の奥には小さなテラスも設けた。
    夏はここでバーベキューをやるのが楽しみだという。

かかった費用は?

改装工事費は300万円程度。備品や食器などは前の店舗で使っていたものを流用しているため、改装費以外はほとんどお金をかけていない。家賃と人件費がないため、月々の収支もプラスを保っている。

アドバイスとこれからの展望

「住宅街でカフェをやる場合、ご近所さんとの関係がすごく大事。前のお店では周囲への配慮が足りずお叱りを受けることもありました。その反省を踏まえ、例えば調理のニオイが隣家に届かないようにダクトの位置を工夫したり、音楽教室など音の出るイベントを開催するときには近所を回って事前にご理解をいただくようにしたり、色々と考えるようになりましたね。
今後については、来年子どもが中学に入って少し手離れするので、週何回かは夜も営業してワインなんかも提供できるようにしたいですね。そんなふうに家族の状況やライフステージに合わせて、お店のやり方も変わってくるのかなと思います。」

間取りとDATA

間取り1

空いてるスペース

施主名 久留千春さん
家族構成 施主夫婦+長男+長女
構想期間 1年
開いているスペースの面積 約30m²
開いているスペースの% 約6%
住所 東京都豊島区巣鴨1-41-3
TEL 03-3941-6707
ホームページ http://harukuru.blog.ocn.ne.jp/blog/
営業時間 11:00~18:00(18:00以降は要予約)
定休日 月、日
アクセス JR巣鴨駅から徒歩5分
建物形態 集合住宅

取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/飯田照明 間取図イラスト/tokico

情報掲載日/2013年2月27日

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メディア掲載履歴

2013年11月28日
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2013年10月19日
「“自宅で自分らしく働く”ワーキングスタイル&マネー術」公開セミナーを開催しました。

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更新情報

2016年6月15日
【実例追加】 近隣住民も集う マンションの日曜喫茶
2016年5月25日
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2016年4月28日
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  • 住活マニュアル 賃貸部屋探し編
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