2007年度グッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門)を受賞した〈フェイバリッチタワー品川〉(2006年1月分譲済)の外観である。その受賞理由は、単に間仕切りを変更するだけの従来型システムではなく、ひとつの住戸の中で水まわりや居室の広さ・収納、壁の位置から、窓枠の位置までも変更可能にし、個々のライフスタイルのニーズにまで対応したプラン「EDIT MADE」が、暮らしの提案まで含めた「総合的な質の高さ」として評価されたのである。「100%の満足ではなく、120%の満足こそ感動につながる」。そんな思いで取り組んだ伊藤忠都市開発の既成概念への挑戦が、単にデザインの美しさだけではなく、機能、品質、安全はもちろん、質の高いプランを提案。その結果、暮らしを、社会をよくしていくことに結実し、受賞となったわけである。ここに、新しい価値創造にチャレンジするValue Developer・伊藤忠都市開発の真骨頂を見ることができる。

「住」のさらなる「Value Developer」を目指して
いま「新たなフィールド」へ

伊藤忠都市開発は、伊藤忠グループの半世紀に及ぶ住宅開発の英知を継承し、グローバルな視野と生活起点発想力を有する「バリューデベロッパー」として新しい住まいの価値創造に日々チャレンジし続けている。そして創立10年目の2007年12月。住まいづくりの歴史、先見性ある事業展開、顧客の価値・街の価値の開発のノウハウをベースに、新たなる決意を行った。新ブランド「CREVIA(クレヴィア)」の誕生である。同社の基本哲学である「まず住む方のニーズから発想する」をフラッグシップにした今後の「新たな挑戦」が注目される。

新しい「価値の開発と創造」を目指し「Value Developer」のビジョンのもと快適な住空間を実現

事業展開概念図

総合商社グループならではのグローバルな「商品開発力」と「総合力」発揮

伊藤忠都市開発は、2007年12月、創業10年目を迎えた。伊藤忠商事時代を含めると、実に45年の長きにわたって、常に時代に先駆けた居住空間の創造にチャレンジし続けている。
その企業活動のベースとなるのが、総合商社・伊藤忠商事のグループ企業として培ってきた「グローバルな視野と総合力」である。換言すれば同社は、伊藤忠グループの総合不動産企業として、つねに世界の衣・食・住の大きな流れを見つめながら、事業展開しているわけだが、その具体的な柱となるのが、新しいライフスタイルや空間デザインなど、グローバルな視点で取り組む「商品開発力」と、土地の有効利用などのコンサルティング、管理、売買仲介など不動産事業を包括する「グループの総合力」といえるだろう。
この2つの柱を軸に、「住まう方を第一に考える」、「住まう方のニーズから発想する」、「住まう方とともに社会と未来を見つめていく」という新しい価値創造に挑戦している。それが伊藤忠都市開発が目指す「Value Developer」のビジョンである。前述したグッドデザイン賞受賞は、その価値の開発と創造が見事に結実した物件といえる。
伊藤忠都市開発は、先述した「商品開発力」と「総合力」を活かし、トータルな視点と確かな事業力で、次代の住環境を創造している。具体的に見ると、トータルな視点とは、つねに住まう方のニーズから発想し、新たなる価値を切り開いていること。例えば生活者の視点に立った新しいライフスタイル空間の創造が挙げられる。
また確かな事業力とは、市場調査から用地取得、商品企画、設計、アフターサービスにいたるまで、自社一貫システムで事業を展開していることを指している。もちろん施工や管理などについても、関係企業やグループ企業との協同で、事業を展開。すべてのプロセスにおいて、自社による厳正な管理をし、窓口で責任をもって対応していることは、言うまでもない。
この2つのバリューを活かして同社は、上記に示したように都市再開発事業からマンション建替え事業、定期借地権付マンション開発事業など、次代を先取りした多岐にわたる事業を展開しているのである。

EDIT MADEや奥行き約3.5m(一部)のバルコニー、マルチスタイルセレクションなどのプラン提案

水まわり・壁の位置を変更し自分なりの空間を実現。奥行き約3.5mのバルコニーが新たなライフスタイルを提案

EDIT MADE概念図

〈イトーピアエフィールさいたま新都心〉のパラディ(Dタイプ・モデルルームに桜を合成したもので実際とは多少異なります。)

多岐にわたる業務は、実際にはどのような物件、街づくり、居住空間として誕生しているのだろうか。
まずはグッドデザイン賞を受賞した〈フェイバリッチタワー品川〉の商品企画であるEDIT MADEを見てみよう。この開発にあたっては、まず湾岸エリアに住みたいと考えている約8000組のデータを分析し、まったく新しい専有プランを開発している。ここにValue Developerの神髄を見ることができる。またEDIT MADEは、水まわりや壁、窓開口部の位置変更が可能で、ライフスタイルに合わせて自分なりの居住空間が創造できるという画期的なシステムである。上に挙げたのはほんの一例だが、担当者の「100%の満足より120%の満足が感動を生む」という感想が、この物件の素晴らしさを物語っている。
〈イトーピアエフィールさいたま新都心〉も、商品企画の面で大変話題となった物件である。モデルルームオープンに際しては、報道関係者も含め連日来訪者でごった返しになったことは、いまも語り草となっている。このプランは、ワイドスパンで奥行き2mのバルコニーの一部を約3.5mまで奥行きを広げることにより、リビングの外に約10.8畳〜約13.1畳の開放空間「パラディ」が誕生している。これまでのバルコニーではかなえられなかったガーデニング、星空観察などが可能になり、未知の広さ、楽しさを実感することができる。
このほかにも〈Tan Ta Town アルボの丘向陽台〉(分譲済)の、ミセスの声を取り入れたマルチスタイルセレクション、ユニット化された空間の中から自分にあったものを選び間取りをつくるモジュールプラスなども開発されている。住まう方の生活を起点としたソフト・ハード両面から創造されたオリジナルプランは、同社の事業展開の中で大きな見所となっている。

フォルムとライフスタイルを重視した都市型コンパクトマンションでもグッドデザイン賞を受賞

建替え事業も積極的に推進。階層に応じて変化させた斬新なプランも提供

全国初の「マンション建替え円滑化法」個人施行による建替え事業〈イトーピア桜新町グランピークス〉外観イメージ(2004年6月分譲済)

階層に応じて独特なプランニングを行い、グッドデザイン賞を受賞した〈ブランクレア代々木公園〉(2005年2月分譲済)

マンション建替え円滑化法個人施行に基づくマンション建替え事業の第一歩は、全国初となった〈イトーピア桜新町グランピークス〉。老朽化に伴うリフォームの計画を、同等の費用で建替えることを提案。現地エリアの景観の改善に役立ち、地域の活性化に貢献した事例である。 
都市型コンパクトマンション事業においては、〈ブランクレア代々木公園〉(分譲済)が代表的なマンションといえる。この物件も、フォルムとライフスタイルを重視した空間デザインが評価され、2005年度グッドデザイン賞を受賞。街に美しく、人に心地よいシンプルモダンな外観に加え、上層階は眺望を重視したバスルームプラン、低層階はインナーテラスとリビングを連動させたキッチンプランと、階層に応じて変化させた居住空間が見所となっている。

付加価値を創造する等価交換事業、都市型賃貸マンション「Artis」の開発事業も推進

新境地を開く賃貸ブランド・Artisと都市型戸建てクレヴィアコート

都市型戸建事業の〈イトーピアコート上用賀〉(2006年12月分譲済)

〈イトーピア武蔵野ブランマーク〉(2004年2月分譲済)

都市型賃貸マンションを代表する〈Artis銀座〉

都市型戸建開発事業にも、積極的に取り組んでいる。
例えば東京・世田谷区では、閑静な高級住宅街に溶け合うように、エクステリアデザインを計画。さらに全体敷地を総合的に整備し、豊かな街の表情を演出している。これらのノウハウを活かし、いま、周辺の街並みとの融合、一邸一邸の個性を大切にしながら街並みの統一感を生み出すことをランドスケープデザインとしながら、新ブランド「クレヴィアコート」を軸に開発を進めている。
賃貸マンション開発、等価交換事業でも新たな挑戦が続いている。中でも賃貸マンション事業は、ライフスタイルの変化に伴い、賃貸マンションに対するニーズが多様化しているにも関わらず、業界では画一的な商品の供給が相次いでいる。そこで分譲マンションで培った商品企画力を生かして、住宅の基本性能を満たしつつ、住まう方のニーズ、デザインなどを考慮した特色ある住空間を提案している。同社が賃貸マンション業界に、新風を吹き込むのではないかという、大きな期待がかかっている。
土地のオーナーと協同し土地と建物の出資比率に応じて住戸を取得し合う等価交換事業では、街を活性化し付加価値を創造している。

良き企業市民として社会貢献運動・環境問題などを軸に「CSR」に取り組む

AEDの標準設置、グリーン電力など4つの問題を中心に企業としての責任を果たす

良き企業市民としての責任を果たすために社会貢献運動・環境問題などを軸に「CSR」に取り組む
伊藤忠都市開発はいま、4つのCSR(Corporate Social Responsibility)に取り組んでいる。具体的には
(1)AEDを標準設置…AED(左ロゴ)とはAutomated External Defibrillatorの略で、自動体外式除細動器のこと。心臓が痙攣し、全身に血液を送ることができなくなった状態のときに、心臓に電気ショックを与えることで正常な状態に戻す器具である。これを設置することで、安心して住める空間が実現し、また周辺地域の方々への社会貢献活動にもなるわけである。すでに新オフィスにAED を設置しているが、2008年以降に新発売されるマンションに標準装備する(※)。それに先立ち、伊藤忠都市開発、伊藤忠ハウジング、伊藤忠アーバンコミュニティの社員26名がインストラクターの資格を取得。3社合計約1900名を対象に、基礎知識や使用方法を普及させる講習会を順次実施している(※AEDの標準設置は当社単独事業の場合)。
(2)自然エネルギーによるグリーン電力利用…風力、水力、太陽光、バイオマス(生物資源)など二酸化炭素を排出せず、地球温暖化の原因を作り出さないグリーン電力を(左から2番目ロゴ)、日本自然エネルギー株式会社から購入し、新発売のマンションに導入。自然エネルギーの発電設備をもたなくても、環境改善を行い、自然エネルギーを使用したとみなすことができ、自然エネルギーの普及や地球温暖化防止に貢献している。
(3)WFP国連世界食糧計画を支援…紛争などの人的災害、干ばつや洪水など自然災害に起因する食糧不足などにより、死の危険にさらされた人々の生命を守ることを目的として、緊急食糧支援を行っているWFPに対して、伊藤忠都市開発を含む伊藤忠グループ24社が賛同し、支援活動を行っている(右より2番目ロゴ)。
(4)地球温暖化の国民的運動「チーム・マイナス6%」に参加…地球温暖化防止問題の解決を目的に世界中が協力してつくった京都議定書に基づき、温室効果ガス排出量6%を削減する「チーム・マイナス6%」(右ロゴ)に、伊藤忠都市開発も参加。温度調節やゴミの分別の徹底など、全社的に環境に対する意識の向上を心がけている。

「住」の新しい価値創造をめざして「新たなる一歩」へ 

「CREVIA(クレヴィア)」。それは「創造力、創造性」を表すCreativityと、「道」を意味するViaを重ね合わせた新しい言葉である。そこに込められた思いは、住まう方々が自分らしく、創造性ゆたかに「人生を楽しむ住まい」を創ること。そして、日々の充足感が永く続くよう「安心して暮らせる住まい」を創ること。求められる新たなる価値の「創造」にこだわり続け、住まう方々に豊かな暮らしへの「道」を切り拓くことを約束することを意味している。

伊藤忠都市開発より新たな住まいのブランド誕生

Value Developerとして新しい「住」の創造にチャレンジを続ける伊藤忠都市開発は、いまや総合不動産企業として、確固たる地位を築いている。その動向は、業界のみならず、住まう方からも大いに注目されている。物件情報に対する問い合わせの多さなどが、それを証明している。
ちなみに、伊藤忠都市開発は、新築マンション・一戸建て物件の物件情報サイトを公開。これは、「お客様とふれあう」ことを軸にして、独自のこだわりの住まいづくりや暮らしにあわせた空間提案、安らぎを届ける住宅性能など、さまざまな観点から分析・選択したマンション・戸建・宅地の情報が入手できるサイトである。 会員募集のバナーもある。アクセスされてはいかがだろうか。
ホームページアドレスは、http://www.itochu-sumai.com である。
その伊藤忠都市開発は、再びニュー・バリューの創造に挑戦する。生活者の視点に立った新しい空間の創造、社会のニーズに対応したニュー・ビジネスモデルの創出など、さらに確かなバリューデベロップメントを実現しようとしているわけである。
そして2008年、伊藤忠都市開発は、新しい住まいのブランド「CREVIA(クレヴィア)」とともに新たな年を迎える。住まう方一人ひとりのために。これからの都市と暮らしのために。そして志をさらに高めるために。「CREVIA(クレヴィア)」に込められた思いである。
そして同社は「住まいの創造から信頼の明日へ」を目指す。今後の動向に、大いに注目したい。

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