ブランズ練馬中村南 （取材レポート）

環境問題や少子化などさまざまな課題が暮らしを取り巻く今の時代、マンションに期待されることも変化しています。ここ練馬区中村南の地に東急不動産がマンションを計画するにあたり考えたのは、そんな時代だからこそ、子育てや生活スタイルの多様化に、より真摯に向き合うことだったといいます。

「練馬区は、行政の子育てへの取組みに魅力を感じて転居を考える方が多いと思います。さらに本プロジェクトからは小中学校や公園が近く、『子育てファースト』な環境があります。

スーパーが周囲に多く、そのうえ地元の方々から愛される商店街がある暮らしやすい住環境もあり、また都心に近く、西武新宿線と西武池袋線の2駅3路線利用可能によりアクセス手段が多様に広がることで、通勤・通学時間を短縮して家族の時間を大切にできる立地でもあります。

この場所であれば、あらゆる世代の方が安心して暮らすことができて、子育て家族にとっては大人が子どもに寄り添う時間を増やすことができる。子どもの成長を通して、街が明るく、活性化していく──そんな未来を創造できるマンションにしたいと考えました。

また、当社では従来から『環境先進マンション』を推進しております。環境における未来への取り組みをマンションの中で日々感じられることが、そこに暮らす子どもたちの創造性を育むことに繋げられるのでないかとも考えました」（吉行氏）

「共用部の中で『循環』というテーマのために作られた施設が、KI-ZU-NA salon（きずなサロン）、HAGUKUMI garden（はぐくみガーデン）、Compost corner（コンポストコーナー）という3つです。

はぐくみガーデンで野菜等を育て、その野菜等をきずなサロンや自宅で調理し、ガーデン内の雑草や落ち葉についてはコンポストコーナーを利用し、堆肥として再生させる──この循環に日々子どもたちが触れることで、環境について考えることや取り組むことが日常になっていくのではないかと考えています。

はぐくみガーデンでの栽培は、農業について専門的なノウハウを持つ『株式会社アグリメディア』がレクチャーやアドバイスを行います。そのレクチャーを通して、野菜を育てる魅力に日常的に触れられるようになります。

コンポストコーナーには、デザインユニット『pell-eco』による構想・設計、『ゴーストファニチャー』制作の「コンポストチェア」を導入します。これは家具とコンポストが組み合わされたもので、子どもたちに興味を持ってもらえるような工夫を行ったコンポストとなっていることが特徴です。

自然が循環するサイクルに連動するように住人の絆も育っていくような、コミュニティ形成の一助にもなると思っています」（原田氏）

「現在当社では、『環境先進マンション』を推進しています。これは、『グリーンを追求するデザイン』『持続可能な未来品質』『人生のパートナーとなるサポート』という3つの価値の追求がベースになっています。これは地球環境や地域共生と、マンションに暮らす住人の方々の未来がつながっているという当社の考えに基づくものです。

例えば、『グリーンを追求するデザイン』という点では、“人は自然とのつながりを求める本能的欲求がある”という『バイオフィリア』思想に基づいて、外観や共用空間、植栽をデザインしています。

『持続可能な未来品質』という面では、年間の一次エネルギー消費量を20%以上削減することを目指したZEH-M Oriented仕様、CO2の排出を抑制するため低炭素化された認定低炭素住宅であること、太陽光発電パネルやEV充電器を搭載していることなどが挙げられます。

『循環』や環境配慮の取り組みに子ども達が日々触れられることで、自由で大きな創造力を育んで欲しいという願いを持っております。また、子どもたちが安心してのびのびと暮らせるこの練馬区中村南の地だからこそ、このような考えを持つマンションが相応しいとも思っています。

お子様の自由な発想や創造性を育みたいとお考えの方々にはもちろんですが、将来を担う子ども達を育てる環境を大切にした点は、どの世代の方にもご注目いただけるのではないかと思っております」（原田氏）