パークタワー向ヶ丘遊園 （取材レポート）

向ヶ丘遊園駅と登戸駅を結ぶエリアは川崎市多摩区の主要拠点と位置付けられ、37haにも及ぶ土地区画整理事業が進行中。現地では道路や街区の整備がされており、新しいビルや商業施設、住宅などが続々と建設されています。急行停車駅や快速急行停車駅という元々の利便性の高さに、整然とした美しい街並みという魅力が加わりました。当プロジェクトはその一画、向ヶ丘遊園駅の駅前広場の目の前という恵まれたポジションに誕生します。

「向ヶ丘遊園」駅は多摩区役所の最寄駅で、行政も主体的に関わっており、現在そして将来にわたってここに暮らす住民がより快適に、安全に過ごせるよう計画的な“街づくり”が行われています。その代表が道路の整備ですが、道路や歩道を広げ、街を整然と、そしてあらゆる世代が安全に生活できるエリアを作るとともに、計画的に公園を配置したり、防災面を強化するなど、「住むため」のバランスの良い街の誕生が期待されています。

プロジェクトの価値を図る上で重要な指標をいくつか確認します。第一に駅近であること。そのメリットはここで殊更に説明するまでもないでしょう。重要なのはデータの通り、その数の少なさ。駅前の土地は限られるため、駅徒歩2分以内の条件では、各年1割前後。全体が減少傾向にある最近は、その割合はさらに低く1割に届かない数になっています。さらに拠点駅・快速停車駅となれば尚更限られた数になることは容易に想像できます。

タワーレジデンスという条件を加味すると、徒歩5分と範囲を広げても新宿━新百合ヶ丘間の小田急線では、これまで1物件という希少性の高さ。小田急線は、駅の近くから閑静な住宅街が広がっている場所が多いため、高層建築が難しいということもありそうです。
本物件は、登戸～向ヶ丘遊園の大規模な土地区画整理事業によって可能となったプロジェクト。新たに生まれる駅前広場とともに、向ヶ丘遊園駅前地区の一環として誕生します。

駅近のリセールバリューの高さ、これは最早“定説”と言ってよいほど周知されています。やはり都市部での暮らしの利便性・快適性を考えたときに、駅に近いことを望む方々が多い。ニーズが強いということは価格に反映されるということに尽きるかと思います。加えて、先にも記しましたが地域の拠点となる駅、交通利便性がより高い急行停車駅の駅近であればなおのことその価値がプラスに作用するのも至極当然のことと言えるでしょう。

一般的にタワーレジデンスのリセールバリューの数値が高いわけは、普通のマンションと比べ相対的に共用施設などが整っているということも挙げられますが、実は大きなポイントとなるのが地域のランドマークとなっていることにあります。やはりその地域で存在感のある建物であれば、一種の憧れを持たれる住まいとなり得るということ。外観やエントランスまわりなどを含め“見た目”はリセールバリューに大きく影響があるのです。