ソシオ的場 （取材レポート）

昭和の高度経済成長期から約半世紀が経過し、日本の大都市圏は新たな街の更新期へと突入しました。現在広島駅で進行中の大規模再開発は、東京駅八重洲口再開発、博多コネクティッド等に並ぶビッグプロジェクトであり、「都市の競争力を高める」という意味でも意義ある開発として注目を集めています。
2025年春には、ホテル・ショッピングセンター・シネマコンプレックス等が揃った広島駅ビルが開業予定。JRと広電のホームが2階に集約され、広島総合駅としてパワーアップします。また、2026年度末に予定されている南口広場の完成後は、駅前幹線道路の上部にペデストリアンデッキが新設され、駅の改札からエールエール、エキシティなど近隣ビルへのバリアフリー移動が可能に。駅前エリアの回遊性を高めると同時に、歩行者の安全性も確保されます。
駅ビル完成後は、ショッピング、グルメ、映画鑑賞など、駅でのレジャーを目指して多くの人が集まるようになり、広島駅の「駅力」はさらに高まります。
ちなみに「再開発がすべて完了する“前”が狙い目」というのは不動産購入のセオリー。広島駅徒歩9分のポジションに誕生する本物件なら、広島駅の駅力向上に伴い立地評価も高まっていくと予想されるため、今後ののびしろに期待が持てる“再開発完了前のいま”こそ、購入検討の好機であると筆者は考えます。

広島都心エリアでは「都市の玄関口＝広島駅周辺」「商業・ビジネスの中心地＝八丁堀・紙屋町周辺」と2つの都市機能が分散しており、「駅」と「街」を同時に使いこなす立地は限られてきます。その点、本物件が誕生する『的場町』は、広島駅へ700ｍ圏内、八丁堀へ1.2km圏内と、広島都心エリアの「センターポジション」に位置しており、“駅にも街にも近い都心居住”の利便性を実感できます。
現地から徒歩2分の場所には『的場町』電停があり、八丁堀や紙屋町へ直結するほか、比治山通り沿いにある『的場町』バス停からは広島駅南口行きや大学病院行きなど複数の路線バスが運行。JR×路面電車×バスの3WAYにより、広島都心の交通網をマルチに使いこなすことができます。

2025年の広島駅ビル開業に伴い、広電では的場町～紙屋町～市役所前～皆実町六丁目を経由し、再び的場町へと巡る「環状ルート」が新設（予定）されます。筆者が注目したのは、本物件が環状ルートの内側に位置している点。東京の都心環状線である山手線が高いカスタマー支持を集めているのと同様に、今後環状ルートの沿線評価が定着すれば、同じ広島都心エリアでも「環状ルートの内側・外側」で街のイメージが変わる可能性があります。加えて、目覚ましい発展を続ける広島総合駅徒歩圏となれば、本物件の立地評価はさらにプラスにつながるはずです。

マンションには「私的価値」と「資産価値」の2つの価値があります。マンション購入の際には「予算内で買える物件」や「希望の広さの間取り」など、私的な理由を最優先にして選びがちですが、できれば将来の汎用性を考え、客観的な「資産としての評価」を分析した上で購入検討することをおすすめします。
マンション選びで大切なのは、自分の好みだけでなく「多くの人から支持される条件」が揃っているかどうか。例えば、前述の通り「駅から近い物件」や「都心に近い物件」なら、利便性を求めて常に多くの人が集まり、安定した住まいニーズが存在するため、永住以外の選択肢も検討可能。
また「明るい南向きの方位」や「開放的な角住戸」など、多くの人から好まれる条件が揃った住戸であれば、築年数を経て中古物件になった時にも住戸の魅力をPRしやすいという利点があります。
永住する、売却して現金化する、賃貸として活用する──資産としての出口戦略を考え、汎用性が広がる物件を選んでおけば、万一大きな転機が訪れた時にも柔軟な選択が可能。こうした客観的な視点を持ちながら「人生の重荷にならないマンション」を選びたいものです。