ウィザースレジデンス秋田ザ・タワー （取材レポート）

タワーマンションと聞いて、大都市の摩天楼を想起する方も少なくないでしょう。しかし、近年、地方都市、特に新幹線ターミナル駅周辺での供給が増えています(※7)。
背景として、2つの要因が挙げられます。１つ目は、コンパクトシティ政策。日本では、人口減少・超高齢社会を迎え、様々な機能がコンパクトに集積し、歩いて暮らせるまちづくりが急がれています。地方自治体では、規制緩和等により中心市街地の再開発等を誘導。大規模商業施設やタワーマンションの建設が相次いでいます。
秋田市でも、2008年に｢中心市街地活性化基本計画(第1期計画)｣を策定。第2期計画では｢あきた芸術劇場ミルハス｣｢秋田駅西口駅前広場｣の整備など、65事業を実施。市の総人口が減少する中、中心市街地の人口は増加傾向にあります(※8)。

2つ目は、価値観の変化。戸建て志向が根強い都市でも、マンションを選ぶ方が増えています。都市機能が集約された中心市街地は、時間に追われがちな共働き世帯の味方。買い物も外食もウィンドウショッピングも徒歩圏で気軽に。子どもの塾や習い事・電車通学の際も、車で送り迎えする必要がありません。年齢を重ねて車も手放しても、買い物難民になることなく、芸術鑑賞へ旅行へとアクティブに暮らせます。秋田市の中心市街地には消融雪歩道が施され、本物件では、エントランスアプローチや駐車場にもロードヒーティングを採用。雪掻きからも解放されます。
　

現地を訪ねて感じたのは、“歩いて暮らす”ためにあるような立地であること。その理由は2つ。まず注目したのは、駅からのアプローチ。駅の改札階からエレベーターを降りると、歩行者専用のアーケード｢秋田駅前大屋根通り｣に迎えられます。アーケードを抜けてから現地までの距離は、わずか約180m。豪雨や猛暑に見舞われがちな昨今、屋根に守られるアプローチに救われる日も少なくないでしょう。夜も明るく、飲み屋街もないので、塾や部活で日没後に帰ってくる子どもたちにも安心です。

道幅があり、まるで広場のような大屋根通り沿いには、｢西武｣や｢フォンテAKITA｣があり、駅直結の｢トピコ｣も合わせ、3つの大型商業施設が駅からの動線上に。駅の東西自由通路(ぽぽろーど)を抜けると、シネコン｢ALVEシアター｣へ直結。雪の日も現地前の消融雪歩道を通り、アーケードに入れば、傘要らず。ショッピングやグルメ、映画が楽しめます。
西口駅前のバスロータリーからは、秋田空港リムジンバスや｢イオンモール秋田｣行きバスも運行。車がなくても遠出できます。

2つ目は、徒歩1分に買い物施設があること。通りを挟んで斜め前にある｢秋田市民市場｣には、新鮮な魚をはじめ肉・野菜が並び、料理好きにとっては心躍る場所。日々の食卓も豊かになりそうです。同じ建物内には、｢業務スーパー｣や｢DAISO｣、食事処も。テレワークの日はランチついでに買い物へ。効率よく時間が使えます。

徒歩6分に広がるのは、秋田藩佐竹氏の居城｢久保田城｣を礎とする｢千秋公園｣。四季折々の景観が楽しめ、散策やウォーキングに格好のコース。｢桜まつり｣や｢蓮の花ライトアップ｣｢千秋花火｣など、様々なイベントが行われ、県内外から多くの観光客が訪れます。

｢秋田市中心市街地活性化基本計画｣では、｢千秋公園｣から広小路周辺を"芸術文化ゾーン"と位置づけており、園内にコンサート等が行われる｢あきた芸術劇場ミルハス｣や創作活動を応援する｢秋田市文化創造館｣｢中央図書館明徳館｣があるほか、お堀端の広小路沿いにも｢秋田県立美術館｣や｢秋田市立千秋美術館｣が。ふらりと散歩気分で芸術の世界にひたることができます。質の高い文化芸術に日常的に触れられる環境は、子どもの豊かな感性や創造力を育んでくれるでしょう。

町中がお祭り一色になる｢秋田竿燈まつり｣をはじめ｢これが秋田だ！食と芸能大祭典｣｢アキタミュージックフェスティバル｣など、イベントも盛ん。四季の移ろい、芸術劇場や美術館での催し、様々なイベントと、日常を彩る新たな体験に出会えるのも、この街の魅力。飽くことなく楽しめる、住み続けたいと思わせる街だと思います。
市では、これまでの成果を活かしながら、継続的に課題解消や活性化に取り組むべく、2023年に｢秋田市中心市街地活性化プラン｣を策定。さらなる進化を目の当たりにできるのも、ここに住む楽しみになりそうです。

眺望も、マンションに住む醍醐味のひとつ。本物件は、JR｢秋田｣駅徒歩5分圏で最も高いタワーマンション(※1)。加えて、現地は緩やかな丘の尾根にあたる場所。中上層階からは遮るもののない圧巻の眺望が広がります。また、前面が幅のある公道となっており、無電柱化されているため、低層階でも開放感が得られます。

この開放感を活かすため、全戸にサンルームコーナーを設け、"ダイレクトビューウィンドウ"を採用。バルコニー手摺に遮られることなく、座ったままでも、さながら大きなスクリーンのような眺めが楽しめます。大きな空と遥かな山並み、駅周辺の街の灯りが刻々と移ろう風景を眺めれば、日常を離れ、ゆったりとした時の流れに癒されることでしょう。サンルームコーナーとリビング・ダイニングの間には、折れ戸を採用。引き戸に比べて全開した時の開口が広く、リビング・ダイニングとサンルームコーナーが一体的な空間に(※13)。折れ戸を閉めれば、テレワークスペースなど、＋αのプライベート空間として使えます。

Aタイプは、採光性・通風性に優れた東南角住戸。ワイドなリビング・ダイニングの先にダイレクトビューウィンドウが広がり、実際の畳数以上の広がりが感じられました。
キッチンも、空を眺めながらお料理できるオープンカウンタータイプ。食器洗浄乾燥機やお手入れしやすいIHクッキングヒーター等が装備され、日々の家事をサポートしてくれます。