タワー・ザ・ファースト栄三丁目 （取材レポート）

いつの時代も人々に愛され、名古屋におけるにぎわいの代名詞・栄。その中でも近年「栄三丁目」は、洗練と利便性が絶妙のバランスで享受できるエリアとして注目されています。西側は本町通を起点に、東側は松坂屋名古屋店やLACHIC、名古屋栄三越など百貨店が建ち並ぶ久屋大通まで。北は市内の大動脈とも言える広小路通から、南は個性豊かなショップが集積する若宮大通まで。この位置関係だけで都心の暮らしが容易にイメージできる街、それが「栄三丁目」です。
ショッピングやグルメ、日常の買い物まで、あらゆる利便性を手にできることから、“ここで暮らしてみたい”と考えるオーナーも多いと思われます。しかし、高度に発展するこのエリアでは、実は新築分譲マンションがかなり少なく、一丁目から五丁目まである栄アドレスのうち「栄三丁目」に限って言えば過去20年間で2物件となるのです（※3）。
「タワー・ザ・ファースト栄三丁目」は、この羨望の街に相応しいマンションとして、地上17階建ての端正なタワーフォルムで誕生。それでは「栄三丁目」における暮らしの一端をご紹介していきましょう。

マルエイガレリア店内にオープンした「パントリー」は、『食（おいしい）は愛（うれしい）』をテーマにするスーパー。同店に揃うのは、地元愛知産の新鮮な野菜と生鮮食品、添加物や化学調味料を使用しなかったり、極力抑えた製品。安心だけでなく美味しさを大切にしているのも特徴で、例えば牛乳は兵庫の指定酪農家産で、66度で30分間ゆっくり殺菌。手間はかかるものの、よりコクがあって美味。体に必要な菌は残し、消費期限が多少短くとも美味しさを残すことを優先しているそう。
自社ブランドの加工肉は〈無塩せき〉で着色料を使わず、自然本来の色で販売。その分、消費期限は若干短くなるものの、味は別格！「食べ比べれば分かるんですが、本当にお肉の味がしっかりします。素材本来の魅力を引き出してお届けできるので、ファンになる方も多いです」と店長さんに教えて頂きました。
オリジナルのお弁当や惣菜も充実。こちらも添加物を可能な限り使用していません。試しに〈梅おにぎり〉の原材料を確かめると、「米（国産）、梅肉、海苔（国産）、食塩」だけというシンプルさ！「家で手作りするような材料だけなので、マンションで一人暮らしをする方に毎日食べて頂いても安心できるかな、と思っています」と同店長。
スーパーとして日々利用しつつも健康を気遣える、そんな特別なお店が近くにあるのは、やはり「栄三丁目」ならではでしょう。

「栄三丁目」には隠れ家のようなバーが何店か存在します。その中でも、居心地のよさと、豊富なウイスキーを求めて“大人が集う”のが「Mirror Bar」。日本にボトル数本しかないレアものや、戦前のビンテージも揃い、詳しい方なら思わずニヤリとなるかも知れません。
店内は、カウンター、テーブル、ソファ席があるので、一人でも二人でも、友人と一緒でも、色々なシーンで利用できるのがポイント。マスターは市内ホテルのバーで腕を磨き、独立してこの店をオープンさせたという実力派。アルコールへの造詣も深く、自家製のハーブや季節のフルーツを使って、即興のカクテルをつくることも。
栄で飲もうとなった時、“錦”や“住吉”を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、この辺りまで足をのばす人は少ないようで、マスター曰く「店の住所は栄三丁目ですが、夜になると喧噪がなくなり、落ちついて過ごせるエリアです。だからこそ、リラックスした店の雰囲気を保てるんです」とのこと。
作り込んだ世界観に浸れる一方、お酒のボトルを持ち込めたりするなど、堅苦しくなく親しみやすいムードも大切にしているという「Mirror Bar」。マンションから徒歩3分と近く、仕事帰りはもちろん、週末の寛いだ時間を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか。

「栄三丁目」を歩くと、思わず入りたくなってしまう店にいくつも出会います。とびきりお洒落だったり、個性的な店構え、居心地のよさがにじみ出ている店…。そんなショップのひとつが、マンションから徒歩3分の「THE CUPS Q」。金沢市の名店で焙煎したオリジナルコーヒーを中心とする、カフェ＆スイーツ＆パスタのお店です。
特徴ある看板に誘われるように店内に入ると、1階にも2階にもテラスがあることに気づきます。都心でありながらも、オープンエアーの爽快感を味わえるのが「THE CUPS Q」の魅力。平日は近隣オフィスで働く人が休憩に訪れ、週末は特製のスイーツを楽しむカップルや、ファミリーでにぎわいます。またヴィンテージ家具がセンスよく揃えられた店内には、チョークアートも飾られ、SNS映えを求めるお客さんも多く訪れるそう。
おすすめメニューは「特製Qナポリタン」。トロっトロの卵とチーズで仕上げた絶品で、チリオイルやタバスコで自由にアクセントを付けられるのもポイント。980円とリーズナブルなのも嬉しいですね（2023年5月取材時）。一方「ショコラサンド」は伏見のベーカリーで製造するスマイルクロワッサンと、錦のレストランの生ガトーショコラを使用。オーダーメイドしたミルクジェラートをたっぷりとサンドした、贅沢なデザートです。
平日も休日の、ふと空いたひと時。マンションから気軽に立ち寄れる雰囲気と近さ、それが「THE CUPS Q」のよさですね。