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> 家選びで気になるこのウワサ本当?
マイホームを買おうとする人は、住まい選びに関する情報を集めるが、中には単なるウワサや思い込みにすぎない話もあるだろう。そこで、“家選びにまつわるウワサ”の中でも、特に気になる項目をピックアップ。不動産業界のスペシャリストたちにその真相を解明してもらった。
長谷工アーベスト 販売営業統括兼深沢プロジェクト統括部長
総合地所分譲事業部門 東京第一事業部副部長
有楽土地住宅販売 住宅営業本部住宅営業 第二部グループリーダー
P&Cコーポレーション 代表取締役
サンリバティ代表取締役
遊佐康人さん
豊田康文さん
三浦峰嗣さん
早川 敦さん
賀集源太郎さん
大手商社グループをメインスポンサーとする大規模プロジェクトなどを束ねる、長谷工グループ最若手部長
郊外の大型マンションや都心型マンションなど、数多くのマンションの企画から販売まで手がけた実績をもつ
主に神奈川・東京エリアの複数プロジェクトを統括。話題の大型物件を即完売させた最年少グループリーダー
一級建築士。不動産会社を経て、住宅コンサルタント系の会社を立ち上げる。講義・執筆活動も精力的にこなす
大手分譲会社、建設会社勤務経験を生かしながら、現在も数多くの分譲マンションの販売を請け負う
新築マンションでも
“値引き”することがあるって本当?
場合によってはあり得る
新築分譲マンションでは原則的に値引きはしない。しかし建物が完成間近だったり、あるいは完成後に引き続き分譲中の住戸については、モデルルームで使用した家具をサービスしたり、例外的ではあるものの、多少の値引きに応じる可能性もあるようだ。「激戦エリアなどで販売上苦戦している場合、諸費用分やオプションをサービスしたり、設計変更に応じてくれるようなケースもあります」(サンリバティ・賀集さん)。とはいうものの、そもそも人気の新築マンションを値引き前提で考えるのは、やはり避けたほうが無難だろう。
提携ローン付きの
マンションっておトクなの?
手続きがラクで優遇される面も
提携ローン(※)は金利や融資額を優遇する場合もあり、購入者の資格に問題がなければ比較的スムーズに借り入れできる。しかしネット等で各銀行の金利や諸サービスを比較検討し、提携銀行よりも有利な条件の銀行から借りる購入者も最近は増えているようだ。ただし非提携ローンの場合、必要書類の準備や手続きは基本自分で行わなければならないので審査までに時間がかかる場合があるので、注意が必要。
(※)不動産会社が金融機関とあらかじめ提携して、購入者に融資するローン
免震や制震構造のマンションなら
地震でも怖くない?
安心感はより高いけれど……
“免震”や“制震”構造は通常の耐震構造に比べると、揺れを軽減したり、家具などの転倒による被害を抑える効果は高い。「確かにそうですが、地震に対する恐怖感は人によってさまざまなので、“揺れを軽減する構造だから怖くない”とは断言できないでしょう」(長谷工アーベスト・遊佐さん)。
二重床は直床よりも
遮音性能は高い?
二重床かどうかより部材による
床の遮音性能は、コンクリート床の厚みや、フローリング材とそれを支える部材の性能で変わる。
直
床でも遮音等級の高い床材を使用すれば、遮音等級の低い二重床より性能は高くなる。「むしろ二重床のメリットは、配管工事をともなう補修工事がしやすい点にあるのです」(P&Cコーポレーション・早川さん)。
収納率が高いほど
使い勝手は良くなる?
適材適所にあることが大切
収納率(専有面積に対する収納スペースの割合)が高いほど良いとされがちだが、「そもそも収納率の算出法はデベロッパーによって異なります」と早川さん。大切なのは適材適所に使い勝手の良い収納スペースがあるかどうかだ。「扉の位置、引き戸か折れ戸か、棚の収まりはどうかなど、収納の形状をチェックし、自分が何を入れたいかを想定して使いやすさを判断するといいでしょう」(総合地所・豊田さん)。
日当たりを重視するなら
やっぱり“南向き”?
南側に建物がなければ良い
確かに南向きは日当たりがいい。でも階数によっては隣の建物の日陰になったり、ビルやマンションが将来南側に建って日当たりが悪くなるケースもある。また「建物の形状や南側のバルコニーの奥行きの深さによっては、南向きでも日当たりがいまひとつの場合もあります。全体プランや間取図もチェックしましょう」(早川さん)。
賢い人は行政区を
比較検討して買っている?
行政サービスに注目している
同じ駅を利用しても、自治体が変われば暮らしやすさも変わる。しかも高齢者福祉、教育、保育行政への取り組みは、今後さらに格差が出てくる可能性が。「ですから自治体のホームページなどを利用して、行政サービスを比較検討される方は増えています。新浦安人気はその好例でしょう」(有楽土地・三浦さん)。
ウオーターフロントのマンションは
地盤がゆるく心配?
適切な工事がしてあれば大丈夫
埋め立て地や河川沿いの軟弱地盤に建つマンションの場合でも、“地盤改良工事”と適切な基礎工事が行われていれば問題ない。特にウオーターフロントのタワーマンションは、大手ゼネコンの最先端の技術を駆使しているケースが多く、信頼性も高い。ちなみに阪神淡路大震災時にも、海沿いのタワービルは倒壊しなかった実績が。
新線・新駅に建つマンションは
資産価値が上がる?
実際に便利になったら上がる
新線・新駅の開業で利便性がアップすれば地価や住宅価格が値上がりする可能性はある。ただしバブル時のように、「新線が通る」というニュースだけで土地が値上がりするような浮かれた時代ではない。実際に新線や新駅ができ、駅前が整備されたり便利になるなど、実績がともない初めて価値がアップすると考えたほうが無難だ。
手付金支払い後に売主が倒産しても
お金は戻ってくる?
保全措置がとられていればOK
“手付金等の保全措置”がとられていれば返却される。これは保証機関や銀行が、倒産した会社の代わりに手付金を返還してくれるもの。ただし手付金の額によっては保全措置が義務づけられないこともあり、戻らないケースも。手付金等の保全措置が講じられると、手付金払い込み時に保全措置の書面が渡されるので保管しておこう。
やっぱり大手のほうが
安心なの?
安心感の尺度はほかにもある
「大手かどうかということよりもむしろ、専業である・最低でも10年以上の供給実績が継続してある、といった点のほうが大切なのでは? それらの条件を満たすのが大手に多いという傾向はありますが」(賀集さん)。また入居後のアフター管理の大切さから、豊田さんは「分譲会社系列の管理会社があることも安心感につながります。不具合が生じればすぐに連絡をとりあって対応できるといったメリットがあるからです」と話す。
“完売”って
ホントに完売しているの?
問い合わせてみるのが一番
“完売”と一口に言っても、“申し込み完売”と“契約完売”の両方の意味で使用されるケースがあるので、それを確認する必要があるだろう。また、「入居まで半年もある早期完売物件においても、個別事情で解約される方もおり、約5%弱の入れ替わりがあるのも実情です。ですから気に入った物件があれば、たとえ“完売”表示があっても、あきらめずに問い合わせてみてください」(三浦さん)。
モデルルームでの仕様は
あてにならない?
仕様の確認をしたほうが無難
モデルルームに使用された仕上げ材や設備のどこまでがオプションで、どれが標準仕様か分かりづらいことがある。オプションには赤丸シールを貼るなどしてあるが、見落とすこともあるからだ。「当社のモデルルームでは仕上げ材の比較コーナーを設け、オプションと標準仕様の違いを表示しています」(豊田さん)。「最近では脱・オプションのモデルルームを作る傾向も出てきたようです。とにかくモデルルームでは“どれがオプションですか?”と率直に聞いてください」(早川さん)。