「子どもたちが外で遊ぶ環境として必要な条件は、(1)仲間(友達)(2)時間(3)空間(広場、公園)で、これを遊びの3間(さんま)と呼んでいます」都会で少ないのは空間だが、子どもはどこでも遊び場を見つけるという特性がある。反対に子どもの数が少ない田舎では、空間はあるが仲間がいないということも。その点、ニュータウンには周辺に自然や公園があり、子どもも多く、3間のすべてが揃っている。
下のデータは、小学生時代の山村留学体験者に約10年後の心理的な影響について調査したもの。
仲間と暮らし、動植物とふれあった体験で変化しやすく、接続していることでは、「人との付き合いがうまくできるようになった」「他人のことを思いやるように」「環境問題に関心を持つ」「生命の大切さがわかるように」が目立つ。他人や生き物を思いやるやさしいココロ、人間関係や環境問題への関心度が向上し、成年になってもその気持ちは変わらない。また持続はしにくいものの、変化しやすいのが「行動が活発になる」「我慢できるようになる」という点。
自然を五官で味わい、身体を使って体験することは健康増進だけでなく、豊かな人間性や価値観の形成につながるようだ。これと似た体験は、日常生活の中でも植物や動物とふれあうことで可能に。「世話をするのは、子どもに責任を持たせるチャンス。失敗して植物を枯らしても枯れる(=死)を体験させられます。核家族となった現代は、身近な人が死ぬ瞬間を見ることが少なくなりました。死を知ると“生”がわかり、命を大事にできるのです。子ども時代に動植物にふれ、さまざまな体験をすることがやさしさや協調性を育みます」
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