![]()

住タコ(以下 タ) 「こんにちは、中山さん。いつも大森がお世話になっております」
中山(以下 中) 「おや、君が住タコか。タコなのに、あまり美味しそうじゃないね」
タ 「そ、そうですか…、お手柔らかに…。ところで先日、マンションのリセールバリューに関するレポートを発表されましたね。10年前に分譲されたマンションが、今の中古市場ではいくらで売れているかを数値化して、いろいろな角度から分析していらっしゃいます。やはり高く売れる条件のマンションを買うのがトクということでしょうか」
中 「そういう見方をする人も多いけど、それでは本末転倒だね。マンションはあくまで住まいなのだから、自分や家族が安心して幸せに暮らせる物件を探すことが第一。とはいえ、長い年月の間にはライフステージの変化もある。いざというときにはマンションを売ることも考えなくてはならないだろう。だから物件をいくつか絞り込んだ段階で、リセールバリューのデータを参考に、値下がりしにくい条件も吟味して選びましょう、ということなのだよ」

タ 「なるほど、あくまで買う人の暮らしを優先すべきということですね。それはそうと、物件の最高階数別にリセールバリューを分析していますが、データを見ると階数が高いマンションほど値下がりしにくいという結果になっています。どうしてなんでしょう?」
中 「2つ理由が考えられるね。一つ目は10年前の97年はまだ超高層マンションが少なかったということ。データを見ると、20階建て以上の超高層物件は数値が80ポイントを超えていて、20階未満の物件とは明らかな格差が見られる。それだけ超高層物件は希少価値が高く、かつ立地もよかったからね。二つ目は超高層マンションの人気の根強さだ。なにしろ建物が高くて地域の中でも目立つし、大規模物件だから共用施設が充実している。それに高層階の住戸や共用部分からの眺めに憧れる人も多い」
タ 「超高層マンション人気は10年前から続いているんですね。住タコはどっちかというと高いところは苦手だけど…」
中 「住戸の階数別に見ても、高い階の住戸ほどリセールバリューの数値が高くなる。20階以上の住戸は平均で80ポイント以上だ。最近は同じマンションの中・低層階から高層階への買い換えも発生しているから、単に眺望だけでなく高層階住戸は価格優位性やステータス性が高いということだね」
タ 「じつは住タコ、こう見えてもきれい好きなんですよ。設備や眺望もいいけど、掃除の行き届いたマンションも大事だと思うのです。管理の良し悪しは、リセールバリューに影響しないのでしょうか」
中 「残念ながら、管理がいいからリセールバリューの数値が良くなるというデータはないな。よく『マンションは管理を買え』といわれるけど、これは管理が大切なのだということを理解してもらおうという意識づけのための言葉だからね。もちろん、管理が悪くて荒れ放題なマンションは価格が下がるけど、逆に管理がいいからといって価格が上がるわけではない。管理がいいというのは、いまでは当たり前なんだ」
タ 「そうですか。でも価格が高くならないのなら、価格が同じでも管理のよいマンションを買えば、それだけ住み心地がよくなるってことでは?」
中 「たまにはいいことを言うね。さすがに目のつけどころが違う…って、タコの目ってどこにあるんだっけ? 足の先?」
タ 「それは吸盤です。そんなこというと、吸いつきますよ」
中 「取材が終わったら、そこでグラグラ沸いているお風呂に入ってね。醤油とわさび用意してあるから」
タ 「こ、これで失礼しまーす」

食べられそうになったけど、マンション選びに対する中山さんの真摯な姿勢と、超高層マンションの人気ぶりが改めてわかりました。次回は中山さんが満腹の時をねらってリセールバリューについて教えてもらいます。
![]()
![]()