 |
 |
 |
| 一戸建てに限らず、家の住み心地そのものを決定するのは、快適さと使いやすさ、高い安全性ではないでしょうか。快適さでは、まず誰もが気にする日当たりが挙げられます。もちろん、開放的な広さも快適な毎日に欠かせない要素です。使いやすさでは、ライフスタイルに合わせた間取りや設備の充実に注目しましょう。一方、安全性は住戸内のバリアフリーとともに、セキュリティなど防犯面も大切になってきます。こうした3つの条件のバランスがとれていれば、その家は住み心地の良い家となります。早速、具体的に見ていきましょう。 |
|
 |
|
|
 |
  |
 |
| 毎日の生活を快適にする要素は、日当たりや風通し、そしてゆったりとした広さなどが主なポイントに。なかでも日当たりや広さについては、こだわる人も多いのではないでしょうか。 |
 |
 |
 |
| 一戸建てでも特に日当たりを気にする必要がないこともあります。それは郊外型で土地面積が150m2以上確保されている広い家のケース。また、南側に幅5m以上の道路があったり、同じく南側が傾斜して低くなっている場合は、冬でもほぼ日当たりは確保されるでしょう。でも、家が密集しがちな一般的な建て売り一戸建てでは、太陽の位置が高い春から秋にかけては日当たりが良くても、冬の間は1階まで日が当たらないことが少なくありません。問題は単純、南側の家との距離にあります。高さ10m以下の一戸建てが並ぶ住宅地では、イラストにあるように、9m程度の距離が確保されていることが、冬の日照の条件となることを知っておきましょう。現地見学のときは日当たりが良くても、入居して冬になったら、日が当たらなくなってガッカリということのないようチェックしてください。ただし、用途地域が「住居地域」などの場合、将来的に南側に高い建物ができる可能性があるので注意が必要です。 |
 |
 |
|
|
 |
 |
 |
| 最近の新築一戸建ては24時間換気システムが設置されていますので、高気密・高断熱化が進んでも換気にそれほど気を使う必要はありません。とはいえ、風通しの良い家は気持ちが良いものです。風通しのポイントは、“風の通り道”が確保されているかどうかで変わります。具体的にはリビングや居室に方向の異なる窓=開口部があれば、風はスムーズに家の中に入り、出て行くことができます。さらに居室などのドアを開け放ち、廊下や階段、玄関などにも開口部があれば、さらに大きな通り道が確保されることに。注意したいのは、先に触れた高気密・高断熱化の流れの中で、南側のリビングなどメインの開口部は大きくても、北側などの開口部が小さくなる傾向にあること。ある程度の大きさがあるほうがいいでしょう。 |
 |
 |
 |
|
|
 |
 |
 |
| 多くの場合、予算面の制約などから、土地や建物の広さはある程度限られてきます。そのなかでも、ゆったりした快適さを優先したいスペースがいくつかあります。まず、家族が集まり、長い時間を過ごすリビングダイニング。最低でも10畳以上の広さは欲しいところでしょう。ただし、面的な広さばかりでなく、天井やサッシの高さなどによっても住み心地が変わってくることを意識しておきましょう。例えば、2.5m超の天井高や2.2m超のハイサッシなら、より開放感が高まって住み心地はアップするでしょう。ほかには浴室の広さもポイント。ゆったりリラックスするためには、1坪(3.3m2)程度の広さは確保したいものです。それ以外にも、住み心地に直結するこだわりスペースのゆとりは、それぞれの人にあるでしょう。 |
 |
 |
| リビングの広さは住み心地を左右 |
|
 |
 |
| 浴室もゆったり余裕がほしい |
|
|
|
|
 |
  |
 |
| 使い勝手のよい家は、生活しやすく家族が動きやすい間取りと、設備の充実でほぼ決まるといってもよいでしょう。間取りはあくまでも自分たちの生活にフィットしているか、設備も必要なものがきちんとそろっているかを見ましょう。 |
 |
 |
 |
| 子育て中でパブリックスペース優先か、または子どもたちはすでに成長してプライベートスペース優先なのか、それぞれのライフステージや希望の暮らし方によって、「よい間取り」は変わってきます。新しい家でどんな生活をしたいのかを、一度家族で話し合ってみることが大切。最も一般的な新築一戸建ての間取りは1階にリビングダイニングに和室と水まわり、2階に洋室が3つの4LDK。これを基準に部屋数はどうか、居室の広さはどうか、などを考えるといいでしょう。たとえ希望通りのタイプがなくても、建築前の販売なら間取りが変更できるケースも少なくありません。 |
 |
 |
|
|
 |
 |
 |
| 設備の使い勝手は、キッチンや浴室・洗面スペースなど水まわりの比率が高くなります。最近の一戸建てではこの水まわり中心に、設備は充実の一途ですが、何から何まで欲しいというのではなく、必要な設備がしっかり付いているかを見極めましょう。そのとき、ビルトインの食器洗い乾燥機や浴室換気乾燥機のように、後付けするには工事などが大変という設備を優先して考えることが大切です。 |
 |
 |
| 人気のビルトイン食器洗い乾燥機 |
|
 |
 |
| 浴室換気乾燥機も後で設置しにくい |
|
|
|
|
 |
  |
 |
| 安心して安全に暮らせるための工夫も、住み心地を左右する大切なポイントです。家の中はバリアフリー仕様になっているか、また外部から侵入されにくいかという点もきちんと確認しておくといいでしょう。 |
 |
 |
 |
| 家の中で段差につまずいてケガをするケースは意外と多いのです。特に2cm〜3cm程度の小さな段差に注意しましょう。チェックすべきポイントは6つ。まず、廊下と居室、特に和室の入り口などに段差がないか。浴室の入り口にも段差があると危険ですし、床が滑りやすい素材の場合も同様です。またトイレは何かあっても外から開けられるような扉、または引き戸になっているかも見ておきましょう。玄関の上がり框も18cm以下が望ましいとされています。さらに手すりがあると安全です。廊下は将来手すりを設置してもゆったりした幅が確保されていることが大切、80cm程度の幅が目安です。階段の場合は急すぎたり、逆にゆったりすぎても安全性は確保されません。踏み面と蹴上げ(高さ)のバランスは、実際に上り下りして確認するといいでしょう。もちろん、手すりが付いているか、なくても将来設置できるよう下地を補強しておく必要があります。 |
 |
 |
| 和室の入り口の段差に注意 |
|
 |
 |
| 階段に手すりがあると安心 |
|
|
|
 |
 |
 |
| 一方、防犯面の安全性にも配慮する必要があります。具体的には外から簡単に侵入されないための工夫です。玄関ドアは、最近の新築一戸建てならほとんどがピッキングされにくいディンプルのダブルキーに。また、割れにくい防犯サッシを採用するケースも少しずつ増えてきました。同時に大きな窓にはシャッター、小さな窓には面格子が有効です。インターホンはやはりテレビモニター付きが安心です。こうした家の中の装備だけでなく、建物まわりにもポイントがあります。侵入者の動きが外から見えるオープン外構なら死角ができにくいといわれています。また家に近接して電柱があると、2階からの侵入が可能になるケースも。さまざまな角度から安全性を検証してみる必要があります。 |
 |
 |
| 大きな窓にはシャッター |
|
 |
 |
| ピッキングされにくいカギを2カ所に |
|
|
|
 |
| |
|
 |
  |
 |
| 住み心地を左右するポイントはたくさんありますが、これに自分たちのこだわりを加味して考えることが大切です。特に重要なことは、将来的に変えられるものと変えられないものを見極めること。日当たりなどは自分では変えられない条件ですが、設備や間取りはリフォームなどで変えられる部分もあります。購入を検討するときには、“自分では変えられない条件”を中心に見ていくことが、住み心地の良い一戸建てを手に入れる大きなポイントといえるでしょう。 |
|