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住まいのなんでも調査隊
vol.32 環境にやさしいエコ・マンション、さてその実力のほどは?
エコ・マンションには、どんな特徴があるの?
今のところ「エコ・マンション」という言葉に、明確な定義はないようです。ただ「エコ」というからには、エコロジカルな暮らしのために、何らかの工夫が施されていなければなりませんよね。具体的には、以下の4つのポイントのいくつかを備えていれば「エコ・マンション」といえるでしょう。
(1)省エネ対策
エネルギーを有効活用するため、複層ガラスや外断熱などを採用している。オール電化や地域冷暖房もそのひとつ。
(2)化学物質対策
内装に化学物質を多く含むものを使わず、無垢材のフローリングや、漆喰珪藻土などの壁材をとり入れている。
(3)緑の活用
敷地内に植栽を多くとり入れたり、屋上緑化を行なったりして、環境や自然との調和を図っている。
(4)自然エネルギーの活用
太陽光発電システムや生活用水用の雨水タンクを設置するなどして、自然エネルギーを積極的に活用している。
今回の調査員…シホ
プロからのCheck&Advice
長嶋 修さん さくら事務所
取締役会長

長嶋 修さん
業界初の個人向け不動産コンサルティング会社さくら事務所創業者。マスコミ掲載・講演・執筆実績多数。
ポイント1
ライフサイクルコストの視点
マンションを買うとき気になるのは「価格」。でも本当に大事なのは、修繕やメンテナンス、エネルギー消費量など、住んでからのランニングコストまで含めた建物の生涯コスト、つまり「ライフサイクルコスト(LCC)」です。当初の建築費=イニシャルコストは、ライフサイクルコスト中の数分の一に過ぎません。
また永く快適に暮らせるマンションを選択することは、大きな社会貢献でもあります。そんな視点でマンションを選ぶ姿勢は、究極のロハススタイルでしょう。
ポイント2
「外断熱」にも注目
「夏涼しく、冬暖かい」が実現でき、コンクリートが傷みにくいため、耐久性にも優れている「外断熱」。
コンクリートをすっぽりくるむ「外断熱」は、バルコニーが建物本体とくっついた従来型設計では、そこから熱が伝わって断熱効果が半減。この「熱橋(ねっきょう)」という部分の対策がどのように施されているのかを確認しましょう。
また、廊下が建物内部にある「内廊下」が理想です。
ポイント3
家具に化学物質は
使われていない?
最近のマンションの建材自体は、ホルムアルデヒドなど化学物質に対する配慮がなされているのが一般的。しかし見落としがちなのが新居に運び込む家具。まだ化学物質が含まれていることがあります。化学物質が気になる方やお子さんがアレルギーなどの場合は、家具選びにも注意してみましょう。
今回のテーマに関係するリンク集
マンションの室内暖房にはどんなモノがあるのかな?
入居者に大好評!人と環境にやさしい快適キッチン設備
「外断熱」って、どういうモノ?
オール電化は光熱費が高くなるの?
実際のエコ・マンションをチェックしてみましょう!
エコ・マンションがどんなものかが、だいたい分かったところで、実際の例を見てみましょう。2つの物件をピックアップして、その取り組み方をご紹介します。
自然の力で心地よく。理想は、エアコンのいらない暮らし。エコヴィレッジ シリーズ
楽しみながら、自然の力を活かして快適に暮らす。それが「エコヴィレッジ シリーズ」のコンセプトです。ベースとなるのは、住環境と人間生活の調和を図る「環境共生」という考え方。エアコンに頼らない快適な生活を実現できるよう、自然の恵みを大きくする(外環境づくり)と、自然の恵みを建物に取り込む(建物の工夫)という両面から、住まいづくりを実践しているとか。ここなら、自然体で暮らせそうですね。
北側の常緑樹が天然の空調に 北側の常緑樹が
天然の空調に
南側の落葉樹には
夏冬違う役割が
南側の落葉樹には夏冬違う役割が
役割を考慮した植栽
敷地北側に常緑樹を中心に植えることで、暑い夏に冷気をつくり出す天然の空調装置としての役割を持たせています。南側は落葉樹が中心。夏には葉を生い茂らせて陽射しを遮り、冬には葉を落として陽光を室内に採り込むよう工夫されているんですね。
植物を利用した
涼しげな
緑のカーテン
家の中に
風の通り道が
ありました!
家の中に風の通り道がありました!
緑と風で夏を快適に
壁面、屋上の緑化を導入するとともに、バルコニーに植物による緑のカーテンを設けることで、陽射しから建物自体を守り、室内環境の悪化を防いでいます。また、風の通り道を確保するため、玄関に通風用のブリーズウィンドウを設置。各居室の扉には、入ってくる風の量をコントロールできるよう、引き戸が採用されているんですよ。
無垢の床材は素足に気持ちいい! 無垢の床材は
素足に
気持ちいい!
和紙を用いた畳が
湿度を調節
和紙を用いた畳が湿度を調節
調湿性に優れた自然素材
素足に優しい無垢の床材、和紙を使った畳、竹炭の壁クロス、珪藻土でできた天井クロス、洗面室の調湿エコタイルなど、調湿性に優れた自然素材がとり入れてられています。化学物質をほとんど含まないので、シックハウスやアレルギーなどの心配もいりませんね。
取材協力:株式会社リブラン
TEL:03-3972-0072
http://www.livlan.com/
コンセプトは「LOHAS」。いま注目のライフスタイルです。M.M.TOWERS FORESIS
「ロハス(LOHAS)」とは「Lifestyles Of Health And Sustainability」の略で、日本語でいえば「人と環境にやさしく、しかも持続可能なライフスタイル」。快適に暮らしたいという欲求(EGO)と、環境との共生(ECO)を両立させたスタイルで、アメリカでは都市生活者を中心に約6000万人が該当するといわれています。「M.M.TOWERS FORESIS」は、この「LOHAS」をコンセプトにした都市型のマンション。なんだか、おしゃれですよね!
敷地内に森がある緑豊かな環境 敷地内に森がある
緑豊かな環境
広い緑地は
四季折々の自然が
楽しめそう!
広い緑地は四季折々の自然が楽しめそう!
敷地面積の約42%を占める緑地
住みやすい環境を維持し、ヒートアイランド現象を緩和するために、敷地内に広大な森を設置。さらに低層部の屋上緑化も行うことで、敷地面積の約42%が緑地に。人と自然が共生しながら、安らいで暮らせるよう配慮されているんですね。また、より良い環境品質・性能を、より少ない環境負荷で実現するための建築物総合環境性能評価システム「CASBEE評価認証制度」の認証を、民間で初めて取得しているそうですよ。
Low-E複層ガラスで冷暖房の
効率アップ
日射熱が軽減され
室内は1年中快適
日射熱が軽減され室内は1年中快適
省エネ効果を発揮するLow-E複層ガラス
高い遮熱・断熱効果を持つLow-E(Low Emissivity)複層ガラスを採用することにより、断熱性を高め、直射日光の日射熱を軽減。冷暖房の効率をあげて省エネルギー性をアップするだけじゃなく、四季を通じて快適な室内環境がキープできるのも嬉しいポイントです。
みなとみらいをカバーする地域冷暖房 みなとみらいをカバーする
地域冷暖房
空調設備も
環境に配慮
されています!
空調設備も環境に配慮されています!
環境負荷の少ない空調設備
みなとみらい21地区では、エネルギーの効率的な活用を図るため、街全体で冷温熱を製造・供給する地域冷暖房システムを採用、もちろんFORESISの冷暖房にも活用されています。また熱交換率の良い全熱交換式24時間換気システムを採用することで、空調効率をアップし、環境への負荷も低減されています。
取材協力:三菱地所株式会社
http://www.mecsumai.com/
エコ・マンションって、奥が深いですネ。今後ますます注目です!
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