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HOME > 住まいのなんでも調査隊 > 設備のココが気になる編vol.26

住まいのなんでも調査隊
vol.26 地震に強いエレベーターって?
メーカーに直撃!エレベーターの地震対策ってどうなっているの?
エレベーターには、国土交通省(当時建設省)の協力の下、日本エレベータ協会等によって策定された「昇降機耐震設計・施工指針」により、地震に対する安全対策が施されています。主な対策としては、振動によるワイヤーの脱落防止、連絡装置、救出口の設置などですが、その他どんな対策がとられているのかメーカーに取材してきました。
「地震時管制運転装置」って何?写真 「地震時管制運転装置」って何?
 地震の発生を地震感知器がとらえると、運行中のエレベーターを最寄階に自動的に停止させて戸を開き、避難できるようにするもの。すでに押していた行き先ボタンはキャンセルされ、新たに押しても反応しません。揺れが小さかった場合、一定時間の休止後運転を再開しますが、揺れが大きかった場合には休止状態が続き、点検終了後にエレベーターが利用できるようになります。
エレベーターの地震感知器ってどんなもの?
 感知器には2種類あります。ひとつは大きな横揺れ、いわゆる地震の本震を感知するS波感知器。もうひとつは、本震の数秒前にやってくるP波(初期微動)を感知するもの。P波感知器を併用すると、本震の前の初期微動を感知して地震時管制運転装置を作動させるので、いち早く最寄階に着床して速やかに避難することができます。
1 地震発生
2 P波(初期微動)を感知
3 管制運転に自動切換え(地震表示点灯)
 
4 最寄階に停止(退避勧告アナウンス)  
地震時管制運転により、行き先ボタンにかかわらず最寄階に停止。退避勧告のアナウンスも流れる。
 
5 戸開(戸開ボタン点灯・カゴ内消灯)
 
6 規定以下のS波(本震)を感知した場合は運休  
7 規定以下のS波(本震)を感知した場合は一定時間後に運転再開  
初期微動を感知する「P波感知器」が、本震の前に揺れを感知。
P波感知器が揺れを感知したため、「地震時管制運転」が行われることが表示される。カゴ内で押された行き先ボタンはすべてキャンセルされ、新たに押すこともできない。
自動的に戸が開き、カゴ内の照明が消えてカゴ操作盤の戸開きボタンが点灯。
体験レポート「地震時管制運転」
P波を感知してから脱出できるまで実際はどのくらい時間がかかるのか。また混乱せずに行動できるか、地震時管制運転を体験してきました。
今回の調査員…ユウカ
プロからのCheck&Advice
建築家 碓井民朗さん 建築家
碓井民朗さん
碓井建築オフィス代表。一級建築士として、マンションの設計監修、購入者相談などを実践。住宅関連著書多数。住宅専門誌などでも登場多数。
ポイント1
地震時管制運転装置が、初期微動を感知できるタイプかどうかを確認しましょう
 初期微動(P波)の段階で地震時管制運転装置が作動するエレベーターなら、いち早く地震時に避難ができます。現状では、本震(S波)のみを感知する装置を採用しているエレベーターも多いので、購入時には販売スタッフに聞いたり、図面を見ることできちんと確認することが必要です。
ポイント2
インターホンの連絡先がどこかを確認しておきましょう
非常用インターホンが直接エレベーター会社とつながっているのか、それともマンションの管理事務所とつながっているのかで、非常時の対応に要する時間が変わってきます。日ごろからチェックしておくとよいでしょう。また地震と同時に停電が起きた場合、予備のバッテリーでエレベーターを動かして最寄の階に停止する「停電時自動着床装置」が設けられているか否かも重要なポイントになります。
今回のテーマに関係するリンク集
免震?耐震?地震に強いマンションってどんなの?
「ユニバーサルデザイン」ってどんなモノ?
「住宅性能評価書」ってなに?
最新エレベーターの安全対策
エレベーターは毎日利用するものだけに、地震時はもちろんのこと日常の安全性につ いても気になります。最新のエレベーターには、どんな対策が施されているのでしょう?
24時間対応のサービス情報センター
24時間対応のサービス情報センター写真 地震や水害などの災害時のスムーズな復旧対応や、日常の遠隔監視や点検の要となるのがサービス情報センター。エレベーター内でトラブルが起きた際には電話回線を通じて遠隔操作で指示を出したり、災害時には近くに住むスタッフを緊急招集して人員を厚くして対応するなどのシステム作りが行われています。
安全と深い関係があるユニバーサルデザイン
不特定多数の人が、快適に利用できるようにとの視点から作られる「ユニバーサルデザイン」。新しいエレベーターにもその発想が採り入れられるようになってきています。押しやすい低い位置のボタン、触覚で文字が識別できる凸文字、とっさのときに瞬時に判断できる「ひらく」「とじる」のひらがな表記などはその一例。わかりやすく快適な使い心地のユニバーサルデザインは、誤用も少なくなり、結果的に安全につながります。
取材協力:東芝エレベータ株式会社/リニューアル事業部TEL:03-5423-4473
http://www2.toshiba-elevator.co.jp/elv/common/contents/products/renewal/caravan/index.jsp
ポイント エレベーター利用中に地震に遭ったらどうすればいい?
ユウカ 揺れを感じたら、行き先階のすべてのボタンを押す
「地震時管制運転装置」がついているエレベーターでも、利用者自身で全てのフロアのボタンを押して、最初に停まった階で降りること。
万一閉じ込められたらインターホンで通報
ムリに脱出しようとするのは危険。必ず外部と連絡を取り、状況を正確に通報して救助を待つこと。
避難には利用しない
地震発生直後にエレベーターが動いていたとしても、避難のためには絶対にエレベーターを使わないこと。停電や故障で緊急停止し、最悪の場合閉じ込められてしまう危険も。


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