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HOME > 住まいのなんでも調査隊 > 設備のココが気になる編vol.18

住まいのなんでも調査隊
vol.18 「外断熱」って、どういうモノ?
外断熱を斬る!
「外」があるなら「内」もある!?
調査員・シホそう!建物の断熱には大別して「外断熱」と「内断熱」があります。従来主流だったのが「内断熱」。これは断熱材を建物(コンクリート)の内側、つまり室内側に設置した工法です。それに対して「外断熱」は、断熱材を建物(コンクリート)の外側に設置して、建物全体をすっぽりと断熱材で包み込む工法です。 内断熱と外断熱
今回の調査員…シホ
プロからのCheck&Advice
碓井民朗さん 建築家
碓井民朗さん
碓井建築オフィス代表。一級建築士として、マンションの設計監修、購入者相談などを実践。住宅関連著書多数。
ポイント1
長期的な視野でのコスト検討が大切
 「外断熱」工法のデメリットは従来工法より高いと言われる施工コスト。同じエリア内の従来(内断熱)工法による施工物件と比較して、光熱費などのランニングコストや修繕費などを算出した上で、自分のライフスタイルにあった物件を購入の検討するのが望ましいでしょう。
ポイント2
案外かかる?
将来の修繕費も要チェック
 大規模修繕工事などの際に多額の費用が発生する可能性もあります。修繕積立金および長期修繕計画に、断熱材の取替え施工項目が盛り込まれているか?修繕費はいくらぐらいかかるか?などを購入前に必ず確認することが必要です。
今回のテーマに関係するリンク集
長期修繕計画と修繕積立金ってどんなもの?必要なの?
「外断熱」は、どんな技術なの?
外断熱工法は、70年代のオイルショック以降、住宅における省エネ対策としてヨーロッパで始まったといわれています。日本でも京都議定書発効を受けて、地球温暖化への関心が高まる中、外断熱の普及を推進する動きが見られています。「外断熱マンション」の供給に力を入れている康和地所のCS事業部副部長・小松宏多さんにそのメリットや仕組みについてお伺いしました。
康和地所・担当者
コンクリート壁の外側に張り付けられた断熱材−康和地所・リリーベル瑞江マンションギャラリー(分譲済み)で。
1)優れた省エネ性
従来の工法だと、室内側に断熱材を施工するため、コンクリートの蓄熱効果を利用できませんでした。また、バルコニーなどの室外と室内が直接つながっている居室のコンクリート床(ヒートブリッジ)から寒さが伝わり、「部屋は暖かいけれど足元が冷える」といった現象が起こりがち。外断熱なら、服を着るように建物が覆われ、さらに、ヒートブリッジを切り離しているため、冬季でも床や壁のコンクリートの温度が約20℃前後に保たれます。
冬場と夏場の室内温度変化比較
室内と室外の様子
2)結露を抑える
結露は温かい空気中の水蒸気が温度差のある冷たいモノに触れて水に戻る現象。「内断熱」では、断熱材とコンクリートの間の温度差によって結露が発生しやすいのに比べ、「外断熱」ではコンクリートの温度が室温近くに保たれる(温度差がない)ので、結露の発生を抑制できます。
3)カビ・ダニの発生を抑える
たとえ室内が乾燥していても、壁際や押入などの温度が低く、湿度が高いところや、目に見えない壁体内部に発生する結露。カビやダニの発生要因の一つである結露が抑えられる「外断熱」では、カビやダニの発生の抑制が期待されます。
結露・カビの発生状況
4)躯体の耐久性を高める
耐久性 調査員・シホ躯体の外壁(コンクリート)は、絶えず日照や雨水の浸透、乾燥などに直接さらされています。「外断熱」は、コンクリートの外側を包み込む断熱材が、これらの劣化を進行させる要因から建物を守るため、建物の寿命を引き上げます。
湿式(密着)外断熱工法 乾式(通気層)外断熱工法
熱伝導率がきわめて低く、高効率断熱を行うEPSボードをコンクリート壁に直接貼り付けることで外側を覆う工法。建物形状への対応が簡単で、デザイン性がある、施工コストを比較的抑えられるといったメリットがあります。 コンクリートの外側に通気層を確保した上で、繊維系断熱材、グラスウールで覆う工法。優れたメンテナンス性やリサイクル可能なグラスウールのサスティナブル性が注目されています。
シュトー(Sto)外断熱工法 EV外断熱工法
外断熱工法、従来の断熱工法
乾式外断熱工法 湿式外断熱工法 従来の断熱工法
乾式外断熱工法
通気層よりスムーズに水蒸気を抜いていきます。
湿式外断熱工法
透湿性のある断熱材およびコーティング材により水蒸気を放出する。
従来施工している内側の断熱では、断熱材で結露が生じる危険性がある。
※取材協力/素材協力:康和地所株式会社 経営企画室/TEL:03-5216-1501


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