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住まいのなんでも調査隊
vol.5 マンションの日当たりは向きだけで決まる?
向きによって住み心地はどうかわる?
リビングが東向き、南向き、西向き。向きの違いで日中の室内環境はこんな風にちがいます。 (※下は前面に建物がないなど周辺環境等の諸条件を排除したシミュレーションです)
日照シミュレーション
東向き
日の出が拝める東向き。朝起きた時から太陽が真上に差しかかる昼時までは、日差しが室内を照らします。1日の始まりを爽やかに迎えられるのが東向きのメリット。
西向き
西向きのLDに日差しが届くのはお昼過ぎから。その後日没までの間、日当たりが期待できます。夕日の沈む、ドラマティックな空の色の変化が楽しめます。
南向き
東南か南西かで若干の違いはあるものの、室内に日が差し込むトータル時間が最も長いのが南向き。バルコニーの構造次第で、直射日光の差し込み方も変わります。
※比較対象は専有面積、間取り、階層などが同一条件と想定しています。
色の付いている部分は日照部です。なお色の部分は床面への日照部となります。
プロからのCheck&Advice
櫻井幸雄さん 住宅ジャーナリスト
櫻井幸雄さん
分譲マンションや一戸建てを中心に、豊富な知識と取材執筆経験を持つ。著作、テレビ出演多数。
ポイント1
南向き以外の住戸には、
個性的な間取りが多い
マンションでも一戸建ても人気があるのは南向き。それ以外の向きは人気がなくなるため、特別な工夫が凝らされます。その一つは、価格を安くすること。そして、もう一つの工夫が間取りを個性的にすることです。日当たりがわるくても、割安で個性的な間取りならば、買う価値はあると思います。
ポイント2
東向きと西向きなら
西向きのほうが明るい
南向きではないが、朝日が入る東向きと夕日が入る西向き。二つの住戸があった場合、どちらがいいのでしょうか。
かつては東向きを好む人が多かったのですが、今は西向き住戸の人気が上昇中。というのも、東向きは早朝から日が射すといってもまだ寝ている人が多い。休日は昼まで寝ている人もいる。その点,昼から日没まで日が射す西向きの方が日光の恩恵を受けやすいというわけです。
ポイント3
北向き住戸を選ぶときは
窓が大きく、多い住戸を
まったく日が射さない北向き住戸ですが、大きな窓が設けられていれば、暗さは感じないもの。窓から見えるのは「日が当たった街並」になるわけですから、むしろ気持ちがよいという考え方もあります。
大きな窓があり、小さな窓も含めて窓の数が多い−そんな北向き住戸ならば、買う価値があるといえます。
今回のテーマに関係するリンク集
>>11畳のリビングはどんなカタチが使いやすい?
暮らしてみたらわかった、なるほど!メリット・デメリット
南、西、東、それぞれの向きのお宅にお住まいの方に、日当たりと住み心地について伺いました。日当たりは、皆さんのライフスタイルと密接な関係にあるようです。
東向きの場合/品川区在住・Hさん
東向きの間取り
品川区にお住まいのHさん宅。結婚前にご主人が購入していた1K(STUDIOタイプ)で新婚生活をスタート。現在、住宅情報ナビを見ながら買い替えを検討中。
メリット
東向きの良さは、やはり朝の日差しがたっぷり入ることですね。我が家は夫婦2人とも会社勤め。帰宅時間はバラバラで、時間も結構遅いんです。だから、朝は1日のうちで2人一緒に過ごせる大切な時間。目覚めてから出掛けるまで、ハイサッシの窓から日差しが注ぎ込む、明るい中で過ごせるので、私たちの生活には合っていると思います。
デメリット
普段忙しくしているので、お洗濯は週末にまとめて。休みの日の朝くらいは少し遅くまで寝ていたいのですが、我が家のバルコニーに日が差すのは午前中だけ。だから早起きして洗濯物を干さなくちゃならないんです。浴室乾燥機もありますが、やっぱり少しでもお日様の光にあてた方が気分がいいんです。日が差さなくなる午後に、浴室の方へ移動させるというカンジですね。
西向きの場合/川崎市在住・Kさん
西向きの間取り
川崎市の傾斜地に建つマンションにお住まいのKさん宅は、階段状住戸のためバルコニーのひさしが少なく室内に日差しが入りやすいのだとか。
メリット
我が家のリビングに日が差し始めるのは、午後1時くらいからです。それから日が沈むまで、午後いっぱい室内は明るいですね。冬はポカポカして気持ちよく過ごせます。寝室は東側にあるんですが、建物のひさしのおかげで朝日の眩しさもさほど感じず、程良い明るさで、気持ちよく目覚められます。
デメリット
夏場は西日が結構強く入るので、家具の日焼けが気になっています。カバーの掛かっていなかった部分との差がくっきり付いてしまってショックでした…。休日の午後には、よくリビングで映画のDVDを鑑賞するのですが、西日がモニターに反射してしまうので、カーテンを閉めきらないと観られません。
南向きの場合/小金井市在住・Sさん
南向きの間取り
メリット
私も夫も実家が戸建て。幸い、お日様の当たる暮らしを当たり前のように過ごしてきました。家族も増えたので、それまで暮らしていた夫の実家から引っ越すことに。ここは、希望の1F住戸で真南向きだったことがキメ手でした。リビングは午前中から夕方まで明るくて快適です。バルコニーのひさしがあるので、直射日光が室内に差し込むのは真冬でもバルコニー側1m位まで。でも、我が家では専用庭が第二のリビング。庭に出ればタップリ日差しを受けて過ごせます。夏には毎日のように子供と水遊びを楽しめました。マンションは戸建てに比べてホントに夏涼しくて冬暖か。これは快適だ!と実感しています。
デメリット
間取りがタテ長。正方形かヨコ長だったら、リビングダイニング全体で日差しを受けられる割合はもっと増えたのになぁ…と、今になって思います。
Sさんの家族2003年、小金井市の3LDKに入居されたSさん。“家族4人の洗濯物も気持ちいいほどよく乾く”という南向きにお住まいです。
日当たりを左右する、その他のポイント!CHECK&CHECK!!
日当たりを決めるのは向きだけではありません。周囲の建物や、構造、階高なども、日当たりに影響します。新居を検討中の人はこんなところにも注目しよう!
日影図 開口部(窓)の形状
日影図
日の差し込む量は、太陽の高度変化によって、季節ごとに変わります。冬の日当たりを確認するには「日影図」を参考に。一年で最も太陽高度が低い冬至の、8〜16時の間にできる日影を1時間毎に描いた図です。販売会社で準備していることが多いので、尋ねてみて。
  開口部(窓)の形状
開口部の大きなハイサッシ、ワイドサッシなら、当然その分室内に取り込める光の量は多くなります。またハイサッシでなくても、角住戸で小窓がたくさんあるようなら、室内により明るさを確保できます。
前にどんな建物がある?
せっかくの南向きでも、前方に住戸よりも高い建物が接近していれば、日は遮られてしまいます。敷地計画図と周辺の開発計画を調べて、現状はもちろん、将来、日当たりが変わる恐れがないかも要チェック。
バルコニーの形状
マンションのバルコニーは、大抵上の階も同じ位置まで張り出しているもの。あまり奥行きがありすぎると、ひさしで日差しが遮られがち。奥行きは2mぐらいが無難です。またシースルータイプの手摺りは日光を透過し、より明るさを得られます。
階高による違い
同じ間取りなら、低層階ほど周囲の建物の影響を受けやすく、日当たりが悪くなる確立も高まります。冬場は太陽の差す角度が低くなるため、前方のアドバンテージがないと、建物等により日が遮られがちに。


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