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 マンションの広告などでセールスポイントになっていることも多い「天井高」。その数値に気がひかれるものですが、総合的な住み心地を考慮すると注目したいのは「階高(かいだか)」です。それはなぜでしょう… |
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「天井高」もしくは「天高(てんだか)」とは、室内の床から天井までの高さのこと。建築基準法で居室として必要な天井高は2m10cm以上、住宅金融公庫の融資基準では2m30cm以上と定められています。最近のマンションでは、2.4m以上が一般的に。「階高」とは、床下のスラブから天井のスラブまでの高さ(もしくは下階の床面から上階の床面までの高さ)のことで、建物の1階層分の高さを指します。(図1) |
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| 天高が同じでも、床下や天井の構造によって階高は変わってきます。十分な階高がなければ二重床・二重天井にはできず、直床・直天井に。リフォームやメンテナンス、遮音性を考えるとAが望ましく、Bの場合、天井は高く開放感は得られますが、スラブに十分な厚さがないと上下階の生活音が聞こえやすかったりします。(図2) |
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マンションの天井はどの部屋も同じとは限らない! |
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| モデルルームの天井の高さに惹かれても、実際に購入する住戸が同じ天高とは限りませんから確認が必要です。図面中、天高を表すのは「CH=0000mm」という記号ですが、簡易図面集では天高表示のないものもありますから、こちらも確認しましょう。また「天井高、最大〜m」の“最大”部分も要チェック!部分的な“くぼみ”を指しているようだと、印象はかなり違ってきます。 |
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建築家 碓井民朗さん |
| 碓井建築オフィス代表。一級建築士として、マンションの設計監修、購入者相談などを実践。住宅関連著書多数。 |
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階高が低く
直天のマンションは要注意 |
| 階高を下げて直天井にすると一般的に照明用の電気配線用配管はスラブ埋め込みになります。その分スラブは薄くなりますから、予め十分なスラブ厚(200mm以上)が確保されていないと遮音性能は低下します。また、スラブ部分は建築基準法上、共用部分ですから、将来思うように間取り変更ができないという不自由さも生じてくるので要注意です。 |
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| 階高が低いと開口部も低くなる |
| 適正な階高が確保されていないと、玄関扉や洋室などの窓が低く、快適とは言い難いものになります。最低でも玄関扉は2.05m、窓の上端の高さは床から2mは欲しいもの。モデルルームでは玄関扉などは実際の大きさで造られているものですから、実際に確認してみましょう。天高よりも重要な、階高についてわかります。 |
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14階と15階建ての違いが
意味するもの |
| 建築基準法では建物の高さ、31m、45m、60mを節目に防災面での取り決めが異なります。45mの建物で14階建てなら、1階あたりの平均階高は3m超を確保でき、二重床・二重天井が実現できます。15階建てだと階高は3mを割り、二重床にすると玄関扉や洋室の窓の上端を2m以上確保できないため直床になりがちです。どちらが居住者にとって配慮された建物かは、おわかりになると思います。 |
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| 「あえて天井の高い所を選んだわけじゃないけれど…」というIさんのお住まいは、ゆとりある天高が確保されている上、他の構造面でも注目点が多々。“心地よさ”の追求された住まいで、快適なマンションライフをお過ごしです。 |
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新宿区にお住まいのIさん。2002年に新築で購入されたマンションは約91平米の2LDK。 |
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新宿区内に建つタワーマンションの28Fにお住まいのIさん宅は、リビング・ダイニングの天井高が約2.5m。バルコニーの窓はハイサッシではないものの、実際の数値以上にゆとりが感じられます。2面開口、約18畳。の広さ、目の前を遮るもののない眺望が、開放感を一層際立てているようです。「購入前の見学でこの眺望を見て、人が集まれる家にしようと思い、洋室を一部屋なくしてリビングを拡張しました。床面積が増した分、タテの広がりも強調されたような気がします。」夏の花火見物をはじめ、日頃から人が集まって過ごすことが多くなったというIさん宅。大人10人ぐらいは楽に寛げるそうです。 |
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「住まいには実用性を重視しました。決め手は立地で、都内の移動がしやすく、大型書店や映画館、ショッピング施設などが身近という僕にとっては理想的な環境。この辺りは都心でも雑然としていないので住みやすいですよ。」というIさん。 超高層タワーですが、バルコニーもちゃんと利用できる実用にかなった造り。約2.5mの天井高が確保された上、二重床・二重天井、玄関の上がり框は約1cmの段差で室内はフルフラット、エントランスから室内までがバリアフリー
に。構造や設えにも、暮らしやすさを見据えた実用的な配慮が施された住まいで、総合的に快適な住み心地が実現されているようです。「慣れてしまったせいか、日頃、さほど高さを意識することは ないんですよ」と言われるIさん。それこそが、暮らしにフィットした住まいであることを物語っているようです。 |
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| マンションの階高は構造部であるため変更はできないもの。一方、天井高は室内の構造・設備、暮らし方などが高さの感じ方に変化をもたらすことがあります。 |
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| 逆梁工法によって可能になるハイサッシは、開口部の高さを天井近くまで確保でき、室内の開放感を高めると同時に、天井高を際立たせます |
カーテンボックスを天井近くに設置するとタテ方向の高さが強調されます。カーテンスペースが増えると開口部からの熱の逃げも低減できて一石二鳥。 |
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| シーリングライトは天井にぴったりとした薄型のため室内を広く見せるのに効果的。天井埋め込み式のダウンライトも空間と一体化するため、ペンダントライトなどに比べて広がり感が高まります。 |
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イス座よりも床座など、暮らし方自体を低く設定したり、高さや雰囲気、色みを揃えた家具を配置する、または天井高に合わせた収納家具などで壁面を覆うと室内はよりスッキリと感じられます。 |
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