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また、水栓金具をはじめとする設備の規格やモジュールはヨーロッパ共通のことが多く、どこの国のものでも簡単に付け替えられる。
「デザインに優れている理由のひとつだと思います。いつでも取り換えられるから、そのときの気分を大事にできる。遊び心のあるもの、突飛なものでも受け入れられやすいんです」(三村さん)
世界中の人が集まるホテルはプレゼンテーションに格好の場であり、新製品はまずホテルに持ち込んで採用してもらうのが営業戦略でもあるのだとか。
日本の場合は残念ながら、規格が日本独自のもの。海外製品を個人輸入してもパーツが合わず、取り付けられないこともある。とはいえ、デザインに対する関心の高さはもう負けていないし、海外製品も実にさまざまなものが手に入る。本誌でいくつか紹介しているが、まだまだたくさんの有名メーカーがひしめいており、もちろん、日本製品にもそれは美しいものがある。
「昨今のトレンドを挙げるなら、直線のシャープなライン、ガラスやアクリルなど透明感のある素材、サテンやヘアライン等々のツヤ消し仕上げなどでしょうか」
空間を構成しているのは、モノである。そして、モノのないところでは、人は自分が分からなくなるという。モノにぶつかり、触れるから、自分という肉体を実体として感じられるという理屈だ。
私たちは日常で、モノを道具として使って支配しているかのようだけれど、実はその逆もまた真なりで、私たちの行動がモノに規定されている面もある。洗面ボウルが浅いか深いか、ドアが内開きか外開きで、行動パターンは変わるだろう。そんなことが積もり積もって、住む人の生活習慣をつくっている。
そこまで思いを巡らせて、再び住宅設備の細部を眺めると、また面白い。
取材協力/リビング・デザインセンター OZONE情報バンク TEL:03-5322-6500
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