都心倶楽部
毎週木曜日配信
2003.04.17
vol.14
住宅情報ナビメールマガジン都心倶楽部
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住宅情報ナビメールマガジン PRODUCED BY RECRUIT
日ごと増えていく都心のマンションが気になる方に、最新物件情報をお届けする都心倶楽部。3週連続でお送りしてきた都心生活者の住宅レポートもとりあえず今回がラスト。狭い土地をいかに使うかという都心ライフの永遠のテーマに挑戦したミニマル住宅の登場です。その広さわずか9.3坪。都心倶楽部のインタビューにも登場されたことがある気鋭の建築家・千葉学氏入魂の一作でもあるこの住まい。柔軟な発想に要注目です!
「LDがどれくらいの畳数なのか。
  狭さを感じてないから、住んでいる自分でもよく分からないんです」

2軒を同時に設計することで狭さを解消!
敷地のシェアで互いの住みやすさを確保

 世田谷区の閑静な住宅地にT字形に並ぶ2棟は、建築家・千葉学さんが設計した住宅。一見2世帯住宅のように思えるが、2軒に住むのは他人同士だ。
 なぜ、この間口10.5m、奥行き14mの土地に、こんな形の2棟が建ったのか。そもそもは、Aさんが家を建てるため土地を探していたのがきっかけ。理想的なこの土地に出会ったのだが、広さは希望の倍、予算も倍だった。そこで「半分を分譲住宅に」と考えた。通常このような場合、道路に面して、真ん中から2分割するが、Aさんの住宅設計を依頼されていた千葉氏は「短冊形の住宅が2棟並ぶのは、各戸にとっても、街並みという観点からもよくない」と、2棟を合わせて設計。互いによい環境を生み出すようにT字形に配置し、“敷地をシェアする”ことにしたのだ。
 敷地奥の「旗ざお敷地」に建つ分譲住宅に住むのがMさん。中に通されると、室内は予想以上に明るい。A邸の北と南に駐車場を設けたため、十分な採光や通風が得られるのだ。「天井も高いから、実際の広さよりもずっと広く感じるんですよね」とMさんが言う通り、光や視線の抜けるデザインは、9坪という土地の狭さを感じさせない。シンプルな室内は、真っ白な空間に入れ子式に黒い箱を配したように見え、この箱状の部分に、水まわりや寝室など生活するうえで必要な機能を集めている。ここをコンパクトにまとめることで、それ以外の部分を広々とさせた設計となり、面積以上に住む人の可能性を広げてくれそうだ。
階段を上り踊り場のようになっている中2階のスペース。Mさんは、ここにソファを置いてくつろいでいるそう 中2階から広々としたLDKを望む。「使い方が決まっていないこの空間、ビデオのプロジェクターを置くのもいいかな」とMさん 階段側から玄関方向を見る。天井の一部が吹き抜けになっており、明るい光が注ぐ。天井高は、最高で7m 1階キッチンの奥にあるバスサニタリースペース。天井まである大きな鏡を使うことで、空間がより広く感じられる
 
2階の主寝室は、カーテンで2部屋に仕切ることができるようになっている。Mさんは開け放して暮らしている 一見2世帯住宅のように見えるM邸とA邸(右)。2棟同時に設計することで、敷地を最大限に有効利用している A邸の北側を空地としたことで、M邸に光が注ぐ。中2階にある窓やバスルームが明るいのもこの空間のおかげだ  
1960年東京生まれ。1985年東京大学卒業後、同大学院修士課程を修了。その後、日本設計勤務を経て、93年ファクター・エヌ・アソシエイツを共同主宰。2001年千葉学建築計画事務所設立。現在、東京大学大学院建築学専攻助教授。日本女子大学、法政大学非常勤講師。東京を愛する建築家
提案者に聞いた「9坪の可能性」とは
千葉 学さん
家も街の構成要素のひとつ。
小さくても街並みを支えている
同じ土地でも設計の工夫次第で、広くも狭くも思えるもの。「実際建て主がいれば、その生活に応じて設計は様々に展開するものでしょうが、最低限誰でも生活可能な空間を考えると、9坪くらいが限界かもしれませんね」と千葉さん。「建物の寿命は人間よりも長いのですが、別の家族に住み継がれる住宅というのは、意外と少ないんでしょうね。その時々の家族にあまりにもきめ細かく対応して住まいをつくっていくと、家族が変わったら、その住宅は役目を終えてしまう。家も街にとってのストックくらいに考えてつくっていく必要があるんでしょうね」。
建坪9.3坪
世田谷区
M邸
家族構成/本人

■最寄り駅から徒歩4分
■一戸建て(竣工2002年)
■敷地面積/63.05m2
■建築面積/31.52m2
■延床面積/57.42m2(1階 31.52m2 + 2階 25.90m2
■総工費/約1430万円(税別)
■購入価格/4680万円
取材協力/
千葉学建築計画事務所
03(3796)0777
協和コーポレーション
044(711)8835
次号予告
4月25日、話題の六本木ヒルズがついにオープンします。森ビルがプロデュースする職・住・遊が三位一体となったこの都市開発プロジェクト。54階建てのオフィスタワーがあれば、多彩なルームプランのタワーマンションもある。おまけに人気ブランドのショップからレストラン、深夜〜早朝まで営業するシネコンまで集結。いわば新しい「街」が六本木にできるようなもの。次回の都心倶楽部ではこの六本木ヒルズを徹底レポート! 今年のゴールデンウイーク用にどうぞ。
投票
(1)広い部屋
開放感があって物もたくさん置ける。友達もたくさん呼べるのが嬉しい。ストレスとは無縁の暮らしが実現!?
投票 (2)コンパクトな部屋
狭いからこそ、空間を有効活用しようと人は工夫する。そこからステキなインテリアができることもあるのだ。
 先週のお題「あなたはベッド派? ふとん派?」結果

(1)ベッド派
 71%
・ふとんの上げ下ろしはやはり大変だから(苦笑)。リネン類にこだわりを持ちお洒落にすることにより、部屋の雰囲気作りもできるし、インテリアとしても楽しんでいます。
・ふとんだと、しまうところがないので。万年床はいくらなんでもね^^;…。

(2)ふとん派
 29%
・寝相悪いので。
・都内の暮らしではもともと住空間が狭いし、ベッドを置いちゃうと部屋を有効に使えなくなっちゃいます。なのでやっぱりふとんが一番かな。

ベッド派が71%と多数派でした。日本人のライフスタイルにすっかりベッドが定着しているんですね。(編集I)

『都心倶楽部』インフォメーション
住宅情報ムック『都心に住む』vol.10 好評発売中!(500円)
都心に住む 大特集:
TOKYOニュー・スタンダード
〜都市居住の新しいスタンダードが生まれる

・六本木ヒルズは東京の何を変える?
・海外から見たTOKYOは、どんな街に映りますか?
・港区港南タワーマンションが東京の地図を変えていく!

TOKYO INTERIOR STYLE Lab.Vol.2
・もう照明はいらない。

etc.…
 →詳細はこちら
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先週の皆さまの評価
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73% 27%
:イマイチ
皆さまの評価、いつも感謝しております。目指せ! 100%! (編集I)

皆さまからこのメルマガに寄せられたご意見・ご感想の一部をご紹介致します。
自分も、古い家を買い取って、リフォームして住もうかと思っているので大変参考になりました。
(20代 女性 東京都)

日本の昔ながらの家は素敵
(20代 女性 神奈川県)

いつもご意見・ご感想ありがとうございます。昔ながらの家って、逆に新鮮ですよね。なんだか落ち着きますしね。(編集I)

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