――まず、三橋さんご自身の住み替えについてお聞かせください。
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| これまでの経験から、その人の頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるという三橋さん |
以前は、古くて小さい、3DKの一戸建てに住んでいたんです。1年ほど前に、事務所兼自宅に快眠のための“サロン”を作ろうと思い、同じ区内のこのマンションに引っ越してきました。
ここに決めたのは、東南の角住戸で日当たりがよく、リビングが広かったこと。間仕切りとして使える大きなクロゼットがあって、それを動かすと1LDKにも2LDKにもなるんです。今は1LDKにして、18畳ほどのリビングはサロンとして使っています。
――住まいを選ぶとき、“快眠できる環境”というのは意識されますか?
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| 一角にベッドを置いたリビングはサロンとしても活用 |
そうですね、日当たりと風通しのよさは重視しますね。眠る、というテーマでなぜ?と思うかもしれませんが、寝具がじめじめしていると不快感につながり、眠りの質が落ちるんです。今回の引っ越しでも、駅から近くて間取りもいいんだけど、全体的にどうもじめっとした感じがするなぁと思う家があって…。どうもそこが気になって、その家はあきらめました。
それから、太陽の光を浴びることは実はとても重要で、体内時計を正常に働かせてくれる役割があるんです。午前中に太陽の光をたっぷり浴びることで、夜ぐっすり眠れる態勢が自然と整っていくのです。
また、静かな住環境も大切ですね。音が気になると睡眠の妨げになります。幹線道路沿いでも、二重・三重サッシになっているところを選びたいですね。昼間の様子だけでなく、夜間のこともきちんと考えて住まいを選ぶことが大切です。
――以前はイギリスにお住まいだったこともあるとか? そうなんです。15年ほど前、イギリスの郊外に住んでいたんですが、家賃20万円ほどでベッドルームが3つ、庭が1000坪もある広い家だったんです。一時期、北側の部屋をベッドルームにしていたときがあって、ちょっと湿気が気になったんですね。
マットレスはときどき風通しのいいところに立てかけて、というけれど、重いマットレスを動かすのって難しいんです。そこで日本から持ってきた布団乾燥機をベッドに使ってみたら…すごくカラッとして、夜とっても気持ちよく眠れることを発見したんです。
住まいによっては、ちょっとした工夫で快眠は手に入ります
――都会のマンションでは、寝室が北側になってしまうことが多いと思います。ちなみに寝る方角は、快眠と関係ありますか?
よく、北枕を敬遠する人がいますが、これはお釈迦様が亡くなったときに頭を北に向けていたことから、死んだ人と同じ方向に寝るのは縁起が悪いといわれるようになったもの。現代ではむしろ、地球の磁力の関係で北枕のほうが体にいいという説もあります。
ただ、私はどちらに向いて寝るかは、自分が落ち着くポジションでいいと思います。私も寝室でいろいろな方向に枕を向けて寝てみたんですが、方位に関係なく、寝室のドアから遠い向きがいちばん安心して眠れました。人間は寝ている間とても無防備なので、より安全な方向に頭を向けて寝るのが、いちばん落ち着けるのではないでしょうか。
――最後に、心地よく眠れる寝室にするために、インテリアの工夫を教えてください
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| アロマやキャンドルの灯でやすらげる寝室に |
これから寝る場所ということを意識して、間接照明や白熱灯の温かみのある光を取り入れたいですね。太陽の光は、昼間は真上から白い光を照らすのに対し、夕方になると斜めから赤みがかった光線を放ちます。白熱灯の光は、夕方を連想させるんですね。キャンドルを灯したり、ラベンダーやベルガモットのアロマオイルを焚いたりしてもやすらげます。
また、睡眠を考えて作られた場所、ということでいうと、ホテルの客室もインテリアの参考になります。照明や内装の色味、装飾ディスプレーのバランス…ぜひお手本にしてみてください。どこのメーカーのベッドを使っているか、聞けば教えてくれるので、新しくマットレスを買うときにお試しで宿泊してみるのもいいかもしれませんね。睡眠は人間として生きる基本です。住まいやインテリアを選ぶ際に、「快適な眠り」を意識してみてはどうでしょうか。

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ホットタオルを目に当てて、一日酷使した目の神経をほぐす。冷める前に外せるよう、ベッドサイドにトレイやシートを用意して。 |
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45℃くらいのお湯に、手首が隠れるように両手を入れて温めると、脳の緊張がとれて寝付きがスムーズになる。足も同様に。 |
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ラベンダーやゼラニウムなど、自分の好きな香りのアロマを焚いてリラックス。上のホットタオルや手足浴のお湯に数滴たらすのも効果的。 |
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