――ご自身の買い替え経験は?
私は2度買い替えを経験しています。最初は旧住宅公団の大規模分のマンション、次に150戸規模の分譲マンション、現在は横浜駅近くのタワーマンションに住んでいます。
買い替えはどちらもうまく行きましたね。ほぼ希望に近い価格で売却することができました。ポイントは、「売却優先」だったと思います。「売れる時が売り時」と考えて、早めに売りに出して余裕をもって売却しました。
結果的に、2度目の買い替えでは1年間賃貸で暮らしましたが、それもよかったと思います。
――――住まいとペットとの関係は?
ペットを飼えるよう運動を始めたのは、最初の買い替えのあとでしょうか。15年くらい前だと思います。当時はマンションなど集合住宅ではほとんどペットを飼えませんでした。管理規約に項目自体がなかったんです。ですから、住民同士のトラブルも頻発し、「ペットを飼うのは悪い人」という雰囲気でしたね。
これは何とかしなくてはと、本気で取り組みました。今では普及した「ペットクラブ」を結成、飼い主は当たり前のルールを徹底して守ることと、飼わない人たちの不満の窓口を設置しました。これが功を奏し、管理規約を変更する結果に。その運動の輪がどんどん広がって、ここ数年では不動産会社は「ペット可」を売りにするようになりましたね。ペットも市民権を得つつあるわけです。
少人数化が進んだ家族の緊張関係を、ペットがほぐす
――ペットと暮らす魅力はなんでしょうか?
家の中に人間以外の動くものがいると、気持ちが癒されるんですよ。ネコでもイヌでも金魚でも同じです。最近では家族の人数がどんどん少なくなって、住居スペースもコンパクトになり、その中での緊張関係が高まっています。夫婦2人暮らしで喧嘩でもしたら、仲直りのきっかけがなかなかつかめないでしょ。でも、ペットがいるとその緊張関係がほぐれやすいのです。
また、どんなペットを飼うかという選択においては、時間と手間と面積で決まってきます。一般的にイヌは面積もとるし散歩など世話もする必要がありますが、ネコになると負担はぐっと減るでしょう。ですから、世界共通で、都市にはネコが多いんです。さらにハムスターとかウサギ、カメなら小さなスペースでもっと手間がかかりません。
――ペットと上手に生活するコツは?
基本的なルールを守ることがいちばん大切。具体的には、不在時に鳴かないようにする、小型犬なら共用部分は抱いて歩く、エレベーターに乗るときは「いいですか」と声をかけるなどですね。もちろん、オシッコやウンチの始末は当たり前、例えほかのイヌのものでもきれいにするくらいの心がけがいいでしょうね。
もうひとつ、これがもつとも大切なのですが、マンションでのコミュニティが良好なほど、飼い主にもペットにもストレスがたまりません。飼っていない人たちもペットをかわいがってくれる、それが理想でしょう。そのためには、きちんとルールを守ることが大切ですね。
――最後に、ペットを飼っていると売却に不利になりますか?
確かに、購入を検討する側からすると、ペットのにおいや傷などが懸念材料になる可能性があります。ただ、実際にはそれほど大きな不利にはならないかもしれません。
例えばイヌでしたら、フローリングは歩きにくいので、その部分だけフローリングの上に取り外しができるコルクの床を敷いてあげるとか、できるだけ傷をつけず、ペットにも快適なよう自分なりに工夫しましょう。
また、壁などの傷については、壁紙を張り替えるなどすれば、売却時にも大きな問題にはなりにくいのではないでしょうか。きれいに暮らすかどうかは、個人の問題だと思います。ペットを飼っていても清潔に暮らことはできるはずです。 むしろ、いまどきは、飼っていない住人もペットに理解がある良好な環境であれば、検討する人に好印象を与えるかもしれません。 |