基準地価の下落幅が大幅に縮小 地価の下げ止まり傾向が鮮明に
- 東京圏・大阪圏ともに 住宅地は3年連続で下落
- 国土交通省が発表した基準地価によると、東京圏・大阪圏ともに住宅地の地価が3年連続で下落したが、下落幅は大幅に縮小している。基準地価は毎年7月1日時点の地価を都道府県が調査しているもの。下落率縮小について同省では「低金利や住宅ローン減税等により住宅需要が堅調に推移したため」としている。
- 都心部や人気住宅地では 横ばいや上昇地点も
- 東京圏では千代田区や品川区、杉並区などの都区部や、武蔵野市、三鷹市など東京市部、横浜市・川崎市の一部で下落率が1%未満となった。また大阪圏では芦屋市、神戸市などの一部で地価が上昇に転じている。「地価の下落が進んだことで都心部や人気の住宅地で需給が整い始めたようです」と、東京カンテイ市場調査部の中山登志朗さんは分析している。
地価が下げ止まることで、マンション価格も安定しそうだ。
取材・文/大森広司 イラスト/カズモトトモミ
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