新規会員登録
|
サイトマップ
HOME
>
住まいのなんでも調査隊
> 戸建てのココが気になる編vol.36
家探しをするとき、まずその家が自分たちの希望条件をクリアすることが第一。これは当たり前ですが、「これは」と思える一戸建てに出会ったら、購入を決断する前に周辺環境を確認する必要があります。実際、住んでみたら思ったより不便、また何らかの理由で暮らしにくいなど、後悔したり悩む人も少なくありません。一戸建てはマンションと違って、玄関や窓を介して直接、間接的に周辺環境の影響を受けやすい構造。音やにおい、さらに近隣の雰囲気などです。その環境がイヤだからといって、自分で変えられるわけではありません。
周辺環境は大切なチェックポイント
郊外型の大規模開発の住宅地における大きなメリットは、ひとつの街、環境そのものをつくっている点にあります。それは将来にわたっても確保されますから、周辺環境に関しては心配する必要はありません。また規模的にはそこまで大きくなくても、数十戸単位の住宅地も同様に一定の環境が確保されていると考えていいでしょう。
大規模開発なら環境は整っていることが多い
とはいえ、新築一戸建ての多くはそれほどのスケールメリットを持たないのが一般的。つまり、しっかり環境面をチェックする必要があるわけです。では、どんなポイントを、どうやって確認すればいいのか、実際に見ていくことにしましょう。
ひとくちに「周辺環境」といっても、現在の環境だけでなく将来にわたって考える必要があります。良好な環境が維持されている住宅地なら土地価格なども下がりにくく、資産価値の面でも有利といえるでしょう。「現在」に関しては自分の足で歩いてみるのが基本、「将来」は役所などで法的な規制や都市計画を調べてみるといいでしょう。周辺の環境をチェックするポイントは、3つに分けて考えられるでしょう。「快適性」と「利便性」、「安全性」です。
建物の種類はどうか
一戸建ての環境では、まず街の雰囲気が大切。多くの人が落ち着いた住宅地の雰囲気を希望するようです。気に入った物件があれば、周辺を観察しながら歩いてみましょう。注目したいのが建物の種類です。その一帯が一戸建てや低層のアパートやマンションばかりなら、住居系の
用途地域
なので住みやすい環境はある程度維持されています。逆に、高いビルやいろいろな店舗、小さな工場や作業場などが混在していると要注意。音やにおいを出すような施設があるかもしれません。その場合、休日だけでなく、平日の日中にも歩いてみると確認しやすいはず。とはいえ、駅への近さを優先するなら、そうした環境も十分ありえます。きちんと理解し、把握したうえで購入するようにしましょう。
一戸建て中心の住宅地
幅5m〜6mの道路なら余裕がある
道路幅はどれくらいか
一方、道路も街の環境に大きく影響を与える要素です。例えば、一戸建ての住宅が中心だとしても、幅4m未満の狭い道路が多いなら、古い家が多く、窮屈感のある雰囲気に。車と車、人と車がすれ違うのも難しいはずです。対して幅5m〜6mの道路なら、ゆとりのある街並みが形成されやすく、家々の植栽など緑豊かな雰囲気になっているでしょう。逆にそれ以上の幅を持つ道路は、車の量も多くなり、危険であると同時に落ち着きません。もうひとつ、注意したいのが、いわゆる「抜け道」になっていないか。住宅地内の幅4m程度の道路でも十分可能性があります。これは周辺に住む人たちに聞いてみると分かるでしょう。
ゴミ置き場などがきれいになっているか
住人同士のコミュニティはスムーズか
いくら見た目の環境がよくても、住人同士のコミュニティがスムーズにいっていないと、住みにくいもの。ここも大切なチェックポイントになります。正確な把握は無理にしても、家の前にゴミなどが散らかっていないか、ゴミ置き場はきれいに保たれているかという点などを見ましょう。例えばまったく手入れをしていない家があったりすると、要注意です。逆にどの家の前も花で飾られているなら、それなりにコミュニケーションがとられていると考えていいでしょう。
保育園や学校は遠くないか
利便性も大切なチェックポイントのひとつ。保育園や小学校などは近いにこしたことはありません。ただし、隣接していると、朝からなかなかにぎやか、気になる人は注意しましょう。学校までのルートもきちんと歩いてみます。子どもにとって危険な場所がないかをチェックするためです。さらに保育園や幼稚園は定員に対する空き情報なども確認しておくといいでしょう。小学校に関しては、距離的には徒歩10分以内が目安に。最近では学校選択制も拡大するなか、いちばん近い学校へ通うとは限らないので、学区や制度を確認しておきます。中学校になるとある程度距離があっても問題はないはずです。
保育園は定員を確認
小学校は評判も聞いておきたい
買い物はしやすいか
すでに街として成熟しているエリアなら、買い物の利便性についてはそれほど心配することはありません。ただ、どのような暮らし方をしたいのかによって、チェックポイントは変わってきます。夫婦共働きなら駅の近くに遅くまでやっているスーパーがあると便利ですし、車で10分程度に週末のまとめ買いに最適な大型ショッピング施設がほしいところです。妻が専業主婦なら営業時間や規模よりも、近くにあるかどうかを重視します。コンビニエンスストアはあまり近すぎても夜中まで音に悩まされる可能性があります。
大型商業施設も身近にほしい
コンビニエンスストアも確認
公共施設は身近にあるか
区役所や区の出張所などは、たまにしか用事がなくても身近にあると便利。休日でも住民票などがとれるシステムになっていればベターです。特に子育て中の家族なら、親子で利用できる図書館やスポーツ施設が近くにあると利用しやすいでしょう。
図書館と行政施設がいっしょに
子育て家族なら、自治体の支援制度も調べておこう
周辺環境ではありませんが、自治体の支援制度も調べておくといいでしょう。というのも、住む自治体によって大きな差がでてくるケースもあるからです。例えば、乳幼児の医療費補助などは、自治体によってバラバラ。東京23区なら6歳まではほぼ区が補助してくれますが、ほかでは3歳まで、また1回ごとに少し費用がかかる自治体もあります。学童保育のシステムもそれぞれに違いがあります。インターネットで調べたり、役所に問い合わせてみましょう。また区や市が発行する「生活便利帳」に掲載されていますので、事前に1冊手に入れておきましょう。
各自治体のサービスは便利帳でわかる
駅からのルートや周辺に暗い死角はないか
特に駅からの途中や家のまわりに、電柱のない、暗い死角がないかを確認します。そのためには、昼間だけでなく夜間も現地を訪ねてみるといいでしょう。夜遅くなってもある程度人通りがあるようだと安心です。さらに駅までのルートに歩道が整備され、安全に歩くことができるかも見ておきましょう。
歩道が確保され、安全で明るい駅までのルート
犯罪の発生件数はどれくらいか
最近では住宅地での犯罪が多発していますが、犯罪件数は警視庁の犯罪発生マップで確認することができます。発生件数が少ないにこしたことはありませんが、大切なのは行政や住人による対策が進んでいるかどうかです。たとえば日中や夜間のパトロールなどで、犯罪を未然に防ぐ動きが活発なほうが安心できます。
犯罪発生マップ
災害時の安全は確保しやすいか
地震など災害時の安全性も考慮しておきましょう。まず、地盤の問題が挙げられます。かつて一帯が沼地だったり、水田だったりすると地盤が軟弱な可能性があります。その場合は基礎を補強しているかがポイント。また土地が川面より低い場合は大雨時に洪水に見舞われる危険性も。きちんと対策がとられているか、安全を確認するには役所で土地利用図を閲覧したり、住人に声をかけると貴重な情報が得られることがあります。
近くに川などがあればしっかり確認
現在は良好な環境だとしても、将来、変わることも十分考えられます。したがって、環境が悪化するリスクがより少ないエリアを選ぶことも大切になってきます。そのためには、やはり役所の都市計画課などへ足を運んで、その街の将来計画がどうなっているかをチェックしましょう。また、用途地域を確認することも大切。住居系の用途地域でも
第一種低層住居専用地域
がもっとも一戸建ての住環境に適しています。ただし、同じ用途地域でも端のほうに位置していると、別の用途地域の影響を受けやすくなるので注意しましょう。都市計画や用途地域も変更になることがありますが、将来的に大きく変わってしまうことは考えにくいので、一定の環境は確保されると考えていいでしょう。