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住まいのなんでも調査隊
vol.6 オール電化は光熱費が高くなるの?
オール電化住宅ってなあに?
住居にかかるエネルギーの全てを電気でまかなう住宅のこと。キッチンのコンロ、浴室等の給湯、床暖房、浴室換気乾燥暖房機などもすべて電気式。ですから、光熱費は電気代と水道代のみになり、ガスの契約が不要になります。
IHクッキングヒーター ※各項目名(←)をクリックすると対象物の写真が見れます。
電気で鍋そのものを発熱させて調理をするコンロ。炎がないので安全、微妙な温度調節がしやすい、フラットで手入れが簡単などの特長があります。素材や形状によっては使えない鍋がありますが、最近では、全ての金属鍋に対応可能な“オールメタル”IHヒーターやIH対応土鍋など、IHで使用できるお鍋の種類も増えてきています。
電気給湯器
「エコキュート」の愛称で知られる電気給湯器は、大気の熱をくみ上げてお湯を沸かすヒートポンプシステムを利用しています。電気を熱に変えるのではなく、大気中の熱を利用するため(電気は熱を運ぶ役割)、効率がいいのが特長です。
電気式床暖房/蓄熱式電気暖房器
床からの輻射熱と伝導熱で、室温を常に快適な暖かさに保つ電気式床暖房。燃焼にともなうガスやチリ、水蒸気の発生がないので部屋の空気をいつでも清潔に保てます。蓄熱式電気暖房器は格安な深夜電力を使った暖房システム。夜間に本体の蓄熱体を温めて熱を蓄え、翌日は、その熱で部屋の空気を温めます。
その他の設備
雨の日の洗濯などに心強い浴室暖房乾燥機、キッチンのディスポーザーや食器洗浄乾燥機温水洗浄暖房便座なども広い意味ではオール電化の一部。電気の力を借りることで、効率良く家事をしたり、快適に生活することができます。
プロからのCheck&Advice
櫻井幸雄さん 住宅ジャーナリスト
櫻井幸雄さん
分譲マンションや一戸建てを中心に、豊富な知識と取材執筆経験を持つ。著作、テレビ出演多数。
ポイント1
オール電化の住宅では、
80アンペア以上の契約に
オール電化の住宅は、当然電気の使用量が多くなります。そこで懸念されるのが「ブレーカーが落ちる」事態。家庭でもパソコンを使うことが多くなった現在、なるべくブレーカーは落としたくありません。そこで、基本契約を上げ、電気に余裕を持たせるのが普通。3LDKであれば80アンペア以上の契約が多く、100アンペア以上ということも。ただし、「電化上手」などオール電化契約を結べば、100アンペアでも基本料金が月2000円と割安になります。
ポイント2
IHクッキングヒーターは
料理好きにも好評
安全で掃除が楽だし使い勝手もよいと、評価を高めるIHクッキングヒーター。熱する力の強さ、掃除が楽な点はプロの料理人にも好評です。ビルトインタイプの場合、ガス並みに3口コンロが一般的ですし、3口のうち一つは鍋の素材を選ばないヒーターになっているなど、不満を解消する工夫も実現しています。
ポイント3
「追い焚きできない」
という短所も今は解決
オール電化の大きな短所だったのが、「お風呂の追い焚きができない」という点。しかし、現在、電気給湯機によるお風呂は、最長8時間程度の保温ができるようになっています。中には、電気給湯機上部に溜まっている熱湯を利用し、追い焚き可能な製品も。オール電化のお風呂も快適になっています。
ポイント4
将来、オール電化が当たり前になる可能性が大
だいぶ解消されたと言っても、まだ不満点が残る「オール電化」。しかし、それらが解消される日は遠くないでしょう。電気の設備は、コンピュータ制御や新素材の開発によって著しく性能を向上させているからです。将来の住宅は、オール電化になる可能性が高いと思われます。
今回のテーマに関係するリンク集
 
実録!オール電化住宅に住み替えてコストはこうなった!
誰もが気になるのがオール電化住宅のコスト。ガス併用住宅からオール電化住宅に住み替え後、光熱費はどのように変わったか、一例を紹介します。
練馬区在住・Iさんの場合
練馬区在住・Iさん   「我家の場合、コストはかなりダウンしました」
光熱費は、以前は夏場で電気とガスで1万5000円程度だったのが現在は1万3000円くらい。冬は2万4000円が2万2000円くらいと単純に比較して減っています。家が広くなっていること(以前は40平米弱→現在は70平米強)、子供が生まれて共働きをやめたので在宅時間が増えていることを考えると、コストダウン効果はかなり高いですね。電気料金の割安な時間帯等は一応頭に入れてますが、意識しているのは深夜電力になる23時以降に乾燥機を回そうということくらいでしょうか。リビングが南向きなので、冬場の暖房が少なくて済むのもあります。
練馬区にお住まいのIさん。ご夫婦と1歳のお子さん、ワンちゃんの3人と1匹家族。オール電化を特に意識して購入したわけではないけれど、想像以上の便利さに満足しているそう。
「便利なIHクッキングヒーターは手放せません」
IHクッキングヒーターはお湯の沸くのが以前の家のガスより早く、火力も強く、手入れも簡単。便利で満足しています。今後引っ越すことがあってもIHは必須と思うくらい気に入ってます。電気給湯器はシャワーの水圧が弱いのが難点だったのですが、ヘッドだけ変えてもらったところだいぶ改善しました。冬場、IH2口と床暖房とエアコンと乾燥機を使っているときなどは、電気の使い過ぎで警報が鳴りますが、突然ブレーカーが落ちるようなことはありません。
IH&食洗機&コンベック
IH&食洗機&コンベック
LDエアコン
LDエアコン
給湯器
給湯器
床暖房
床暖房
季節 A.以前の光熱費
【ガス+電気+灯油】
B.現在の光熱費
【オール電化】
差額【A-B】
¥15,000 電気代:¥10,000
ガス代:¥5,000
¥13,000 ¥2,000
¥24,000 電気代:¥13,000
ガス代:¥7,000
灯油代:¥4,000
¥22,000 ¥2,000
オール電化になったことで、当然ガス料金はなく、光熱費は電気代のみ。また、冬場の灯油代もなくなった。家が以前より広くなり、子供が生まれたことで家にいる時間が増え、料理も朝昼晩とするようになったのにこのコストダウン。
オール電化、ココに注目
おトクな料金プランがある
東京電力の場合、夜間と朝晩が安く昼間が少し割高になる「電化上手」、夜間料金が割安になる「おトクなナイト8&10」など、時間帯によって電気料金がおトクになるプランがあります。「夜型or朝型」「共働きor専業主婦」など、ライフスタイルによって電気を主に利用する時間は変わるので、上手に選んで。さらにオール電化住宅には電気料金5%割引の特典(「電化上手」の場合のみ)もあります。
住宅の耐久性がUP
燃焼による二酸化炭素の増加や水蒸気の発生を抑えることによって、結露や建物の腐食を抑えることができます。これにより暮らしが快適になるのはもちろん、住宅の耐久性を増し、長寿命化を実現することになるので、長い目でみるとおトクです。
環境に配慮されている
世界共通の問題である「地球温暖化」は、エネルギーのロスとエネルギー消費そのものを減らすことが対策となります。熱効率の良いIHクッキングヒーター、大気の熱を利用し投入した電気エネルギー3倍以上の熱エネルギーを得られるエコキュートなどは、省エネ効果が高く、地球にやさしいシステムと言えます。
※取材協力:東京電力株式会社/TEL:0120-432910


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