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住まいのなんでも調査隊
vol.35 プライバシーとコミュニケーションを両立させて、快適マンション生活!
マンションでプライバシーとコミュニケーションの両立なんてできるの?
  マンションは多世帯が屋根と壁を共有する暮らしの集合体。落ち着いた生活のためにはプライバシーを守って暮らしたい。だけど隣近所が接近しているだけにコミュニケーションも大切。生活騒音などのトラブルが起きても、日頃のおつきあいがあるのとないのとでは解決しやすさも違ってきます。また、どんな人が暮らしているのか知っていれば、防犯上も役立ちます。

快適なマンション生活を送るために欠かせない、プライバシーの確保とコミュニケーション、うまく両立させるための方法を私、調査隊のミカがレポートします。
 
プロからのCheck&Advice
長嶋 修さん さくら事務所取締役会長
長嶋 修さん
業界初の個人向け不動産コンサルティング会社さくら事務所創業者。マスコミ掲載・講演・執筆実績多数。
ポイント1
近隣との良好な関係を築いて、トラブル回避
 普段から近隣との良好なコミュニケーションを心がけることは、音のトラブルの解決につながることも。上下左右階にどんな人が住んでいるかを把握し、さらに日常のコミュニケーションが円滑であれば、お互いに理解し合うことができ、トラブルにまで発展しにくくなる効果があります。
ポイント2
こんなところにも役立つ、コミュニケーションの輪
 最近の防犯意識の高まりから、虹彩認証や指紋認証など、高度な技術を駆使した防犯システムが登場しています。とはいえ防犯とは、システムなどの「機能的防犯機能」と、近隣同士のコミュニケーションなどの「ソフト的防犯機能」がそろったときはじめて有効に機能するもの。例えば見知らぬ人をマンション内で見かけたら、「どちらへおいでですか?」と声をかけるだけでも犯罪の可能性はグッと減るのです。
 最近は防犯を意識して、マンション周囲の壁が高くなる傾向もあります。しかし地域に根ざし、落ち着いて快適に暮らすためには、近隣住民との心の壁はないほうがいいでしょう。意識して近隣住民とのコミュニケーションの輪を心がけたいものです。
今回のテーマに関係するリンク集
間取り図の上手な見方、基礎知識
インターネットを活用した、イマドキの住宅設備
管理組合や理事会ってどういうことをしているの?
プライバシーを守って暮らすには…間取りや構造が肝心!
他人の目や気配を感じることなく、のびのびと開放的な気分で暮らすには、間取りや構造が関係してきます。
共用部分との距離を保つ玄関ポーチ・アルコーブ
ドアを開けたらいきなりご近所さんとはち合わせ、通りすがりの訪問客にジロリと見られた、などというのは落ち着かないもの。玄関ドアが共用廊下からセットバックし、ポーチアルコーブが確保されていれば、通行人の視線を遠ざけることができ、さらに門扉付きなら独立感も一層高まります。  
室内への視線をブロックするクランクイン玄関
玄関   玄関先で対応を済ます相手は、不意の来客であることが多いもの。玄関から室内が見通せる間取りだと、不都合な場合もありますね。室内の廊下がクランク状になっていて、壁を背にして来客対応ができる構造だと、玄関に立った人の視線を遮ることができます。

取材協力:相鉄不動産販売株式会社
http://www.sotetsu-re.co.jp/
写真提供:グレーシアガーデン南万騎が原
http://www.g99.jp/
親しい友人でも寝室廻りはちょっと。安心のPP分離
住人同士、親しくなればお互いの家で過ごすことも。だけど親しい間とはいえ、主寝室などのプライベートスペースが丸見えなのはちょっと困ります。お客様がトイレや洗面室を使うこともあります。そんな時、PrivateとPublicスペースが分かれている間取り(PP分離)なら、朝寝坊の家族がリビングのお客様を気にせず身支度ができたり、うっかりはち合わせも防げます。
こんな間取りなら突然の来客でも安心ですね! PP分離の間取り図
  その他にも、2戸で1つのエレベーターを利用する「2戸イチ」構造だったり、ポーチやアルコーブ付きとはいきませんが、内廊下設計なら共用廊下に面した窓がなく、住戸内のプライバシーが守りやすくなります。バルコニーの戸境がコンクリート壁になっていれば、バルコニーの居心地も高まります。  
コミュニケーションを大切にするには…実際にお話を聞いてみました!
マンション内のコミュニケーション、実際はどうなっているんでしょう?小規模と大規模のマンションを実際に購入されたお二人にホンネをお聞きしてみました。
杉並区の小規模マンションにお住まいのMさん(3階建・22戸)
  ウチは共用廊下に面した部屋があるんですが、以前ご近所さんに「電気がついてるから起きてると思って」と夜に訪ねてこられた時は「見られてる〜!」という気がしましたね。
小規模マンションはこじんまりしてて静かに暮らせると思ったけど、管理組合の理事はすぐに回って来るし面倒もあります。
 
  ここは第一種低層住居専用地域なので、緑に囲まれた静かな環境は気に入ってます。カーテン開けっぱなしでも覗かれる心配ないし。だからまあいいかなって…。パーフェクトな住まいなんてそうあるものじゃないし。
 
世田谷区の大規模マンションにお住まいのUさん(7階建・82戸)
ウチのマンションは共用施設が一切無いせいもあって、他のお宅との交流もあまりないんです。だから、それほど困ったことはないですね。でも皆さん殺伐としていることもなく、普通に挨拶などはしますよ。
世帯が多いからウチと同じくらいの子供がいる家庭も多くて、5件ほど子供の学校が同じでお互いの家を行き来したりして、とっても仲良しです。
 
 
管理人さんが仕事熱心な方で、マナーもきちんとされているので気持よく過ごせるところはいいですね。みんな管理人さんとはよく話すみたいで、管理人さんを媒介にコミュニケーションしている感じです。
管理組合の総会は近くの区民施設で。6〜7割程は集ります。
 
 
  マンションの区分所有者同士で結成される「管理組合」に積極的に参加して、組合活動の活発なマンションにしていく努力も大切。一般に管理組合が活性化されたマンションは居住者間の交流も盛んで、暮らしのルールなども明確化され、居住性が高くなるようです。  
こんなものも活用してみよう!コミュニケーション促進設備・施設
21世紀型回覧板。マンション専用HPで情報発信
管理会社がホームページを作製・運営しているマンションもあります。管理組合からのお知らせや生活情報の提供、掲示板を使った交流も行われているようです。ネットなら生活時間帯が違っても、接続環境さえあれば各自が好きな時に利用できます。ただしネットを利用しない世帯のために、印刷物も併用します。  
大規模マンションなら共用施設を交流の場に!
大規模マンションにはコミュニティホールやキッチンスタジオ、運動施設などの共有施設があるもの。こうしたスペースを活用したサークル活動などを通じて、交流がはかられているマンションもあります。また、ミニコンサートやフリーマーケット、防災訓練や講習会、納涼大会などを開催しているところもあり、イベントをきっかけに顔見知りになって交流が深まるケースも。
  ライフスタイルが多様化している今、マンションにも様々な家族形態の世帯が集ります。そこで居住者間のコミュニケーションを円滑にするために、様々な工夫も考えられています。  
購入前にできることは…ここをチェック!
  プライバシーはハードを、コミュニケーションはソフトを充実させるのが、快適なマンション生活のヒケツのようです。
そこでこれからマンションを買おうという方が、購入前にできることは………

◎間取りや構造のチェック
  →プライバシーの守りやすさ
◎マンションの性質から入居者層を把握
  →コミュニケーションのしやすさ


マンション生活では気になることの多いプライバシーとコミュニケーション、こんなことを事前に知って選ぶと、住んでからの快適さにちがいが生まれそうですね。
 
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