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小飼弾(こがい・だん)
ブログ上での書評によるアフィリエイト収益が月ン十万円を超えるなど、取り上げた書籍の売り上げにまで影響を与えるといわれるカリスマブロガー。また、オープンソース開発者、個人資産管理会社ディーエイエヌ有限会社代表取締役の顔ももつ。ブログ「404 Blog Not Found」。近著に『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』(技術評論社)がある。
「404 Blog Not Found」
月間100万PV以上を誇る弾氏のブログ

──小飼さんがこのマンションを購入された決め手はやはり、眺めだったんでしょうか?
「当初、ぼく自身マンションを購入する際に“眺め”をそれほど重要視していなかったんですよ。もちろん資産価値として考えると、眺望というのは重要な要件ですし、この眺めもがあって映画『バベル』の撮影が入るわけですけども」
──映画『バベル』では役所広司と菊池凛子演じる親子が住まう部屋として登場しましたが、どういった経緯で撮影が決まったんでしょうか?
「当時私はこのマンションの理事長を務めていたんですが、ことの発端はデベロッパー経由で、アレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥ監督がこのマンションのロビーと空き室を、映画の撮影に貸してくれと依頼してきたんですね。それで理事会としてOKを出したんですけど、その時監督がこの部屋に来たんです。するとリビングに入るなり『やっぱりこの部屋で撮影したい』と、鶴の一声で決まってしまったんです」
──いつも住まわれている自宅を、映画館でご覧になった感想はいかがでしたか?
「やっぱりプロが夜景を撮るとすごい。屋上からクレーンを出して、外側からこのリビングを映すのも含めて、あの高さでまさか自宅を見られるとは思わなかったな。監督は“映画で資産価値が上がっただろうから、売却利益の10%を俺にくれ”と勝手なことを言ってましたが、確かにうちの部屋はその通りになったようです(笑)。バベルの部屋として転売? 日本だとそういうのって資産価値に加わるのかしら? 海外ではあるみたいですけど」
──ちなみにこの部屋で『バベル』をご覧になられましたか?
「ええ。上映会をやりましたけど、ウケましたね。ちょっとした合わせ鏡みたいで(笑)」
──そもそもなぜこのエリアで購入されたんでしょうか? ン億円ですと港区なども狙えたわけですけども。
「確かに。狙いはしたんですけど、付帯するコストが上がるんですよ。管理費も割高だし。街中の物価も安くはない。性分として成金ですので(笑)、もったいないなと。ここはわずかに都心からずれてるでしょ? 都心て、ほら、眺めるものじゃないですか? 住むのと違うんです。眺めはこちらのほうが全然いいもの」
──ではこの物件を買われたもっとも大きな理由とは何だったんでしょうか?
「ぼくは家も含めて、モノに執着はないんですよ。なので、ここを決めたときにはライフサイクルコストは考えました。それは、実際に住んで、売却してというのも含めた価値ですね。そういう意味でもタワーマンションを購入するならできるだけ、多少無理をしてでも、最高額の物件を買っておいたほうがいいと思います。この眺めは買えませんから。実際、評価額は購入時に比べて倍以上になっているみたいです」
──ちなみに、ブログでもファッションやクルマなど物欲はあまりないと書かれてますよね。
「そうそう。ぼくはつねづね、遊ぶのは人間であってモノであるべきではない、と思っているんです。だからここも住んでナンボ。財産をモノで表現してるって、ぼくにとってすごくカッコ悪いし、そういう意味ではこの家もそれにつながるカッコ悪さがあります。ただ、この家の場合は使うのは私だけじゃないですし、こうしてインタビューにも使われるし、泊まっていくゲストも多い。200平米を4人家族で暮らすのはいくら何でも贅沢ですが、自宅兼迎賓館と思えば納得もいく。この立地であれば、人も呼びやすいですしね」
──購入時はさほど眺望にこだわりがなかったようですが、実際に住まわれてからはこの32階からの眺めはいかがですか?
「確かに景色は眺めてますね。特に夜景が好きです。絵や写真じゃなくて常に動いているし、天気も違うので、毎日見ても見飽きないんですよ」
「財産をモノで表現しない」からこその、このスタイル!

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